警察庁は28日、官民人事交流で、警備会社「セコム」の40代の男性社員を、サイバー警察局で警視正として採用すると発表した。
任期は10月1日から2年間。サイバー特捜隊も兼務し、捜査にも従事する。
警察庁ではこれまで、官民人事交流で18人を採用したが、いずれも警視以下の階級で、警視正としての幹部採用は初。男性社員は警察庁に出向した経験があり、民間と官公庁との間で人材が行き来する「リボルビングドア(回転ドア)」の同庁での初事例という。
この社員は、セコムでサイバーセキュリティーの国内動向や、サイバー攻撃の痕跡データの分析などに従事。こうした知見を生かし、サイバー情報の集約・分析の総括や都道府県警への指導などのほか、重大サイバー事案の捜査などを行う予定という。