罰当たりな犯人に、お寺の人も怒りをにじませています。愛知県稲沢市の寺で、仁王像の腕が折れているのが見つかりました。警察は、さい銭を盗もうとした犯人の仕業とみて調べています。
稲沢市にある長光寺。楼門の中に、その仁王像はありました。 長光寺の奥村文人住職が異変に気付いたのは、5月22日の朝でした。折られた腕は、仁王像の真下に落ちていたということです。 いったい、なぜこのような事態が―― 「さい銭を盗ろうとして折れたのでは」(長光寺 奥村文人住職) 長光寺では、日ごろからさい銭が盗まれる被害に悩まされています。腕が折られた仁王像の近くにはさい銭箱はありませんが、参拝者が、足元にさい銭を置いていくことがよくあるそうです。 このさい銭を犯人が盗む際に、仁王像を壊したとみられます。
仁王像だけでなく、稲沢市の指定文化財でもある楼門の柵も傷付いていました。 「柵を押して倒したとき、仁王像の腕に当たって折れたのでは。ショックだった。みんなの像が壊されて腹立たしい」(長光寺 奥村文人住職) 地域で長年親しまれていた仁王像。寺の檀家も、この罰当たりな犯行に憤っています。 「個人のものではないから、みんなが大事にしていたものだから。(住職に)内緒にしてたらいけない、すぐ警察に連絡しなさい、と。(犯人を)地獄の閻魔大王にしっかり料理してもらわないといけない」(檀家 浅野茂さん) 警察は被害届を受理し、犯人がさい銭を盗もうとした際に仁王像の腕が折れたとみて、窃盗の疑いで調べを進めています。 (8月2日15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)