記録的大雨に見舞われた愛知県豊橋市で、災害時に避難情報を提供する「Lアラート」というシステムで、「避難指示」が、市の決定した時間から3時間以上遅れて発信されていたことが分かりました。 全国の自治体が利用する「Lアラート」は災害時に避難情報を、放送局などのメディアを通じて迅速に住民に伝達することを目的にした情報共有システムです。
2日の大雨で豊橋市は、午後3時10分に豊川と豊川放水路の流域を対象に「避難指示」の発表を決定しました。
しかし、「Lアラート」を通じてこの情報が発信されたのは、午後6時27分で決定から約3時間20分遅れました。
ほかの地区の「避難指示」も1時間以上遅れて発信されていました。
豊橋市は、避難情報をツイッターなどで直接、市民に送るサービスもしており、正確な時間に発信された情報もあったため、メディアによって、避難情報の内容が異なる時間帯がありました。
発信が遅れた原因について、豊橋市は「システムへの入力に時間がかかってしまった。今後、改善したい」としています。