東京都杉並区は24日、区立荻窪小の校庭で転んだ児童が地面に突き出ていたくぎで大けがをする事故があったとして、区内の全小中学校などの校庭を調査し、くぎ類を取り除くと発表した。金属探知機を使った作業は6月22日までで、区内の小中学校など63施設で実施する。今月21日までに4263点のくぎやピンなどが見つかり、このうち計1990点の除去を完了したという。
40年介護の妻を海へ 夫婦最後の会話は「うそ」 事故は4月13日の体育の授業中に発生。児童が転倒した際、地面に突き出ていたくぎで左膝を切り、十数針を縫った。くぎは長さ約12センチで、地面から数ミリが突き出ている状態だった。

同校は校庭の使用を一時中止し、業者に依頼して金属探知機で調査したところ、574本のくぎやペグなどが見つかった。以前に運動会で白線を引く際に目印として打ち込まれたものとみられる。 これを受けて、区教委が区内の小中学校などに校庭の緊急点検を指示したところ、他の複数の学校でくぎなどが見つかり、金属探知機による調査と除去を決めたという。 区教委は、今後は金属製ではなく、軟らかい素材の備品を目印に使うなどの安全対策を講じるように、区内の小中学校に通達した。 岸本聡子区長は24日の記者会見で、事故について把握したのが、事故から約1カ月後の5月10日夜だったことを明らかにした。区教委が、区内施設の安全管理を担当する危機管理室に連絡するのが遅れたことが原因だという。岸本区長は「重大な事故について、区教委との情報共有が遅れたことに対し、深く反省しおわび申し上げたい。二度と事故が起こらないように対応したい」と謝罪した。【加藤佑輔】
事故は4月13日の体育の授業中に発生。児童が転倒した際、地面に突き出ていたくぎで左膝を切り、十数針を縫った。くぎは長さ約12センチで、地面から数ミリが突き出ている状態だった。
同校は校庭の使用を一時中止し、業者に依頼して金属探知機で調査したところ、574本のくぎやペグなどが見つかった。以前に運動会で白線を引く際に目印として打ち込まれたものとみられる。
これを受けて、区教委が区内の小中学校などに校庭の緊急点検を指示したところ、他の複数の学校でくぎなどが見つかり、金属探知機による調査と除去を決めたという。
区教委は、今後は金属製ではなく、軟らかい素材の備品を目印に使うなどの安全対策を講じるように、区内の小中学校に通達した。
岸本聡子区長は24日の記者会見で、事故について把握したのが、事故から約1カ月後の5月10日夜だったことを明らかにした。区教委が、区内施設の安全管理を担当する危機管理室に連絡するのが遅れたことが原因だという。岸本区長は「重大な事故について、区教委との情報共有が遅れたことに対し、深く反省しおわび申し上げたい。二度と事故が起こらないように対応したい」と謝罪した。【加藤佑輔】