5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方で最大震度6強を観測する非常に強い地震があり、男性1人が死亡しました。午後10時前にも震度5強を観測する地震が起きるなど、現地は不安な夜を迎えています。【写真を見る】「震源が徐々に浅いところに移っている傾向」能登地方で相次ぐ地震なぜ?石川・珠洲市で震度6強、夜にも震度5強が 男性1人死亡【news23】夜にも地震発生、住民は「家の中にいたら…」石川・珠洲市では、5日午後10時ごろにも地震が発生しました。喜入友浩キャスター「住民のみなさんは大丈夫ですか?」年配女性「大丈夫。今の地震は短かったけど昼間は長かった。びっくりしました」喜入キャスター「お昼の地震のときはどちらに?」年配女性「スーパーに行っていた。それで命が助かった。家の中でうろうろしていたら…、部屋中どこも壁が壊れて、タンスが倒れて、ガラスが割れているので。スーパーに寄って良かった。私、立っていられなくて倒れそうになったので、カートを壁につけて支えるようにして…」

マグニチュード6.5の地震 各所で被害、死者も午後2時42分の地震直後の映像をみると、珠洲市にある「道の駅・すずなり」では蛍光灯が大きく揺れ、立っていられず座り込む人も。商品は床に散乱しました。店のスタッフが客を外に誘導します。防災無線「6強の地震が発生しました」避難する人たち「6強!6強だって…」石川・能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震。珠洲市で最大震度6強を観測したほか、ゴールデンウィークで多くの観光客が訪れていた金沢市でも…金沢市・ひがし茶屋街 地震発生当時の様子(視聴者提供映像)「おーすげー…結構すごいよ!これ」珠洲市では民家の1階部分が押しつぶされるように崩れてしまいました。中には女性が…。近所の人が心配そうに声をかけます。近所の人「どこにおったん?えっ?下の部屋?テレビのあるところ?もうちょっと待ってね。救助がすぐ来るからね!」駆けつけた救急隊が救助を開始。記者「いま倒壊した家屋から女性が運び出されています」女性は救助され、救急車で運ばれました。一方、珠洲市内で割れたガラスの片付けをしていた男性。自宅の室内を見せてもらうと、天井が落ちていたり壁が崩れていたりと、激しい揺れだったことがわかります。ほかに、裏山の一部が崩落するなどの被害も。崩落によって建物には大きな岩が押し寄せていました。珠洲市内にある複数の神社では鳥居などが倒壊。須受八幡宮秦恭通宮司「狛犬が両方とも倒れてしまって。それから、お参りする時に手を洗う手水舎がそっくり落ちてしまって倒壊しています」珠洲市では地震のあと、住宅の屋根に上ろうとして転落した65歳の男性が死亡しました。近所の人によると、建物の屋根を直そうとした際、転落したということです。また、少なくとも住宅3棟が倒壊し下敷きになるなどして、22人がけがをしました。富山・高岡市でも60代の女性1人が、けがをしています。地震による影響はライフラインにも。珠洲市では38世帯で断水が起きていて、給水車などで対応しているということです(5日夜時点)。「震源が徐々に浅い所に…」能登半島で地震頻発、背景は近年、地震活動が活発化している能登半島。2022年6月には震度6弱の地震が発生。珠洲市の観光名所・見附島では一部が崩れ落ち、白い砂煙が上がっていました。2020年12月以降、能登地方で観測された震度1以上の地震は、300回以上にのぼっています。気象庁会見(5日午後4時半すぎ)「この地域では2年以上、地震活動が続いており当面継続すると考えられます」今後も能登地方で続く可能性がある地震。その背景について専門家は…筑波大学八木勇治教授「幅広く支持を集めている仮説は“地下から流体が上昇してきている”ということです」能登半島の地下から水のようなものが上昇して流体ができ、それが地震を引き起こしている可能性があると指摘します。筑波大学八木勇治教授「断層に水が入ることによって、断層がよりずれやすくなる、壊れやすくなるという効果が1つあります。もう1つは、流体が上がってくることによって、地下にかかってくる力のバランスが変わるわけです。それによって地震が引き起こされる。この2つが考えられます」その上で能登地方では、“地震の震源が徐々に浅いところに移っている”傾向もみられるとして、懸念を示します。筑波大学八木勇治教授「震源が浅いと、断層のずれているところと、人が住んでいるところが近くなってしまうわけです。震源が近いと、今回のように大きな震度が観測されてしまう。そういう特徴があるということは注意しなくちゃいけないと思います」
5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方で最大震度6強を観測する非常に強い地震があり、男性1人が死亡しました。午後10時前にも震度5強を観測する地震が起きるなど、現地は不安な夜を迎えています。
【写真を見る】「震源が徐々に浅いところに移っている傾向」能登地方で相次ぐ地震なぜ?石川・珠洲市で震度6強、夜にも震度5強が 男性1人死亡【news23】夜にも地震発生、住民は「家の中にいたら…」石川・珠洲市では、5日午後10時ごろにも地震が発生しました。喜入友浩キャスター「住民のみなさんは大丈夫ですか?」年配女性「大丈夫。今の地震は短かったけど昼間は長かった。びっくりしました」喜入キャスター「お昼の地震のときはどちらに?」年配女性「スーパーに行っていた。それで命が助かった。家の中でうろうろしていたら…、部屋中どこも壁が壊れて、タンスが倒れて、ガラスが割れているので。スーパーに寄って良かった。私、立っていられなくて倒れそうになったので、カートを壁につけて支えるようにして…」

マグニチュード6.5の地震 各所で被害、死者も午後2時42分の地震直後の映像をみると、珠洲市にある「道の駅・すずなり」では蛍光灯が大きく揺れ、立っていられず座り込む人も。商品は床に散乱しました。店のスタッフが客を外に誘導します。防災無線「6強の地震が発生しました」避難する人たち「6強!6強だって…」石川・能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震。珠洲市で最大震度6強を観測したほか、ゴールデンウィークで多くの観光客が訪れていた金沢市でも…金沢市・ひがし茶屋街 地震発生当時の様子(視聴者提供映像)「おーすげー…結構すごいよ!これ」珠洲市では民家の1階部分が押しつぶされるように崩れてしまいました。中には女性が…。近所の人が心配そうに声をかけます。近所の人「どこにおったん?えっ?下の部屋?テレビのあるところ?もうちょっと待ってね。救助がすぐ来るからね!」駆けつけた救急隊が救助を開始。記者「いま倒壊した家屋から女性が運び出されています」女性は救助され、救急車で運ばれました。一方、珠洲市内で割れたガラスの片付けをしていた男性。自宅の室内を見せてもらうと、天井が落ちていたり壁が崩れていたりと、激しい揺れだったことがわかります。ほかに、裏山の一部が崩落するなどの被害も。崩落によって建物には大きな岩が押し寄せていました。珠洲市内にある複数の神社では鳥居などが倒壊。須受八幡宮秦恭通宮司「狛犬が両方とも倒れてしまって。それから、お参りする時に手を洗う手水舎がそっくり落ちてしまって倒壊しています」珠洲市では地震のあと、住宅の屋根に上ろうとして転落した65歳の男性が死亡しました。近所の人によると、建物の屋根を直そうとした際、転落したということです。また、少なくとも住宅3棟が倒壊し下敷きになるなどして、22人がけがをしました。富山・高岡市でも60代の女性1人が、けがをしています。地震による影響はライフラインにも。珠洲市では38世帯で断水が起きていて、給水車などで対応しているということです(5日夜時点)。「震源が徐々に浅い所に…」能登半島で地震頻発、背景は近年、地震活動が活発化している能登半島。2022年6月には震度6弱の地震が発生。珠洲市の観光名所・見附島では一部が崩れ落ち、白い砂煙が上がっていました。2020年12月以降、能登地方で観測された震度1以上の地震は、300回以上にのぼっています。気象庁会見(5日午後4時半すぎ)「この地域では2年以上、地震活動が続いており当面継続すると考えられます」今後も能登地方で続く可能性がある地震。その背景について専門家は…筑波大学八木勇治教授「幅広く支持を集めている仮説は“地下から流体が上昇してきている”ということです」能登半島の地下から水のようなものが上昇して流体ができ、それが地震を引き起こしている可能性があると指摘します。筑波大学八木勇治教授「断層に水が入ることによって、断層がよりずれやすくなる、壊れやすくなるという効果が1つあります。もう1つは、流体が上がってくることによって、地下にかかってくる力のバランスが変わるわけです。それによって地震が引き起こされる。この2つが考えられます」その上で能登地方では、“地震の震源が徐々に浅いところに移っている”傾向もみられるとして、懸念を示します。筑波大学八木勇治教授「震源が浅いと、断層のずれているところと、人が住んでいるところが近くなってしまうわけです。震源が近いと、今回のように大きな震度が観測されてしまう。そういう特徴があるということは注意しなくちゃいけないと思います」
石川・珠洲市では、5日午後10時ごろにも地震が発生しました。喜入友浩キャスター「住民のみなさんは大丈夫ですか?」年配女性「大丈夫。今の地震は短かったけど昼間は長かった。びっくりしました」喜入キャスター「お昼の地震のときはどちらに?」年配女性「スーパーに行っていた。それで命が助かった。家の中でうろうろしていたら…、部屋中どこも壁が壊れて、タンスが倒れて、ガラスが割れているので。スーパーに寄って良かった。私、立っていられなくて倒れそうになったので、カートを壁につけて支えるようにして…」

マグニチュード6.5の地震 各所で被害、死者も午後2時42分の地震直後の映像をみると、珠洲市にある「道の駅・すずなり」では蛍光灯が大きく揺れ、立っていられず座り込む人も。商品は床に散乱しました。店のスタッフが客を外に誘導します。防災無線「6強の地震が発生しました」避難する人たち「6強!6強だって…」石川・能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震。珠洲市で最大震度6強を観測したほか、ゴールデンウィークで多くの観光客が訪れていた金沢市でも…金沢市・ひがし茶屋街 地震発生当時の様子(視聴者提供映像)「おーすげー…結構すごいよ!これ」珠洲市では民家の1階部分が押しつぶされるように崩れてしまいました。中には女性が…。近所の人が心配そうに声をかけます。近所の人「どこにおったん?えっ?下の部屋?テレビのあるところ?もうちょっと待ってね。救助がすぐ来るからね!」駆けつけた救急隊が救助を開始。記者「いま倒壊した家屋から女性が運び出されています」女性は救助され、救急車で運ばれました。一方、珠洲市内で割れたガラスの片付けをしていた男性。自宅の室内を見せてもらうと、天井が落ちていたり壁が崩れていたりと、激しい揺れだったことがわかります。ほかに、裏山の一部が崩落するなどの被害も。崩落によって建物には大きな岩が押し寄せていました。珠洲市内にある複数の神社では鳥居などが倒壊。須受八幡宮秦恭通宮司「狛犬が両方とも倒れてしまって。それから、お参りする時に手を洗う手水舎がそっくり落ちてしまって倒壊しています」珠洲市では地震のあと、住宅の屋根に上ろうとして転落した65歳の男性が死亡しました。近所の人によると、建物の屋根を直そうとした際、転落したということです。また、少なくとも住宅3棟が倒壊し下敷きになるなどして、22人がけがをしました。富山・高岡市でも60代の女性1人が、けがをしています。地震による影響はライフラインにも。珠洲市では38世帯で断水が起きていて、給水車などで対応しているということです(5日夜時点)。「震源が徐々に浅い所に…」能登半島で地震頻発、背景は近年、地震活動が活発化している能登半島。2022年6月には震度6弱の地震が発生。珠洲市の観光名所・見附島では一部が崩れ落ち、白い砂煙が上がっていました。2020年12月以降、能登地方で観測された震度1以上の地震は、300回以上にのぼっています。気象庁会見(5日午後4時半すぎ)「この地域では2年以上、地震活動が続いており当面継続すると考えられます」今後も能登地方で続く可能性がある地震。その背景について専門家は…筑波大学八木勇治教授「幅広く支持を集めている仮説は“地下から流体が上昇してきている”ということです」能登半島の地下から水のようなものが上昇して流体ができ、それが地震を引き起こしている可能性があると指摘します。筑波大学八木勇治教授「断層に水が入ることによって、断層がよりずれやすくなる、壊れやすくなるという効果が1つあります。もう1つは、流体が上がってくることによって、地下にかかってくる力のバランスが変わるわけです。それによって地震が引き起こされる。この2つが考えられます」その上で能登地方では、“地震の震源が徐々に浅いところに移っている”傾向もみられるとして、懸念を示します。筑波大学八木勇治教授「震源が浅いと、断層のずれているところと、人が住んでいるところが近くなってしまうわけです。震源が近いと、今回のように大きな震度が観測されてしまう。そういう特徴があるということは注意しなくちゃいけないと思います」
石川・珠洲市では、5日午後10時ごろにも地震が発生しました。
喜入友浩キャスター「住民のみなさんは大丈夫ですか?」年配女性「大丈夫。今の地震は短かったけど昼間は長かった。びっくりしました」喜入キャスター「お昼の地震のときはどちらに?」年配女性「スーパーに行っていた。それで命が助かった。家の中でうろうろしていたら…、部屋中どこも壁が壊れて、タンスが倒れて、ガラスが割れているので。スーパーに寄って良かった。私、立っていられなくて倒れそうになったので、カートを壁につけて支えるようにして…」
午後2時42分の地震直後の映像をみると、珠洲市にある「道の駅・すずなり」では蛍光灯が大きく揺れ、立っていられず座り込む人も。商品は床に散乱しました。店のスタッフが客を外に誘導します。防災無線「6強の地震が発生しました」避難する人たち「6強!6強だって…」石川・能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震。珠洲市で最大震度6強を観測したほか、ゴールデンウィークで多くの観光客が訪れていた金沢市でも…金沢市・ひがし茶屋街 地震発生当時の様子(視聴者提供映像)「おーすげー…結構すごいよ!これ」珠洲市では民家の1階部分が押しつぶされるように崩れてしまいました。中には女性が…。近所の人が心配そうに声をかけます。近所の人「どこにおったん?えっ?下の部屋?テレビのあるところ?もうちょっと待ってね。救助がすぐ来るからね!」駆けつけた救急隊が救助を開始。記者「いま倒壊した家屋から女性が運び出されています」女性は救助され、救急車で運ばれました。一方、珠洲市内で割れたガラスの片付けをしていた男性。自宅の室内を見せてもらうと、天井が落ちていたり壁が崩れていたりと、激しい揺れだったことがわかります。ほかに、裏山の一部が崩落するなどの被害も。崩落によって建物には大きな岩が押し寄せていました。珠洲市内にある複数の神社では鳥居などが倒壊。須受八幡宮秦恭通宮司「狛犬が両方とも倒れてしまって。それから、お参りする時に手を洗う手水舎がそっくり落ちてしまって倒壊しています」珠洲市では地震のあと、住宅の屋根に上ろうとして転落した65歳の男性が死亡しました。近所の人によると、建物の屋根を直そうとした際、転落したということです。また、少なくとも住宅3棟が倒壊し下敷きになるなどして、22人がけがをしました。富山・高岡市でも60代の女性1人が、けがをしています。地震による影響はライフラインにも。珠洲市では38世帯で断水が起きていて、給水車などで対応しているということです(5日夜時点)。「震源が徐々に浅い所に…」能登半島で地震頻発、背景は近年、地震活動が活発化している能登半島。2022年6月には震度6弱の地震が発生。珠洲市の観光名所・見附島では一部が崩れ落ち、白い砂煙が上がっていました。2020年12月以降、能登地方で観測された震度1以上の地震は、300回以上にのぼっています。気象庁会見(5日午後4時半すぎ)「この地域では2年以上、地震活動が続いており当面継続すると考えられます」今後も能登地方で続く可能性がある地震。その背景について専門家は…筑波大学八木勇治教授「幅広く支持を集めている仮説は“地下から流体が上昇してきている”ということです」能登半島の地下から水のようなものが上昇して流体ができ、それが地震を引き起こしている可能性があると指摘します。筑波大学八木勇治教授「断層に水が入ることによって、断層がよりずれやすくなる、壊れやすくなるという効果が1つあります。もう1つは、流体が上がってくることによって、地下にかかってくる力のバランスが変わるわけです。それによって地震が引き起こされる。この2つが考えられます」その上で能登地方では、“地震の震源が徐々に浅いところに移っている”傾向もみられるとして、懸念を示します。筑波大学八木勇治教授「震源が浅いと、断層のずれているところと、人が住んでいるところが近くなってしまうわけです。震源が近いと、今回のように大きな震度が観測されてしまう。そういう特徴があるということは注意しなくちゃいけないと思います」
店のスタッフが客を外に誘導します。
防災無線「6強の地震が発生しました」避難する人たち「6強!6強だって…」
石川・能登地方を震源とするマグニチュード6.5の地震。珠洲市で最大震度6強を観測したほか、ゴールデンウィークで多くの観光客が訪れていた金沢市でも…
金沢市・ひがし茶屋街 地震発生当時の様子(視聴者提供映像)「おーすげー…結構すごいよ!これ」
珠洲市では民家の1階部分が押しつぶされるように崩れてしまいました。
中には女性が…。近所の人が心配そうに声をかけます。
近所の人「どこにおったん?えっ?下の部屋?テレビのあるところ?もうちょっと待ってね。救助がすぐ来るからね!」
駆けつけた救急隊が救助を開始。
記者「いま倒壊した家屋から女性が運び出されています」
女性は救助され、救急車で運ばれました。
一方、珠洲市内で割れたガラスの片付けをしていた男性。自宅の室内を見せてもらうと、天井が落ちていたり壁が崩れていたりと、激しい揺れだったことがわかります。
ほかに、裏山の一部が崩落するなどの被害も。崩落によって建物には大きな岩が押し寄せていました。
珠洲市内にある複数の神社では鳥居などが倒壊。
須受八幡宮秦恭通宮司「狛犬が両方とも倒れてしまって。それから、お参りする時に手を洗う手水舎がそっくり落ちてしまって倒壊しています」
珠洲市では地震のあと、住宅の屋根に上ろうとして転落した65歳の男性が死亡しました。近所の人によると、建物の屋根を直そうとした際、転落したということです。
また、少なくとも住宅3棟が倒壊し下敷きになるなどして、22人がけがをしました。
富山・高岡市でも60代の女性1人が、けがをしています。
地震による影響はライフラインにも。珠洲市では38世帯で断水が起きていて、給水車などで対応しているということです(5日夜時点)。
近年、地震活動が活発化している能登半島。
2022年6月には震度6弱の地震が発生。珠洲市の観光名所・見附島では一部が崩れ落ち、白い砂煙が上がっていました。
2020年12月以降、能登地方で観測された震度1以上の地震は、300回以上にのぼっています。
気象庁会見(5日午後4時半すぎ)「この地域では2年以上、地震活動が続いており当面継続すると考えられます」
今後も能登地方で続く可能性がある地震。その背景について専門家は…
筑波大学八木勇治教授「幅広く支持を集めている仮説は“地下から流体が上昇してきている”ということです」
能登半島の地下から水のようなものが上昇して流体ができ、それが地震を引き起こしている可能性があると指摘します。
筑波大学八木勇治教授「断層に水が入ることによって、断層がよりずれやすくなる、壊れやすくなるという効果が1つあります。もう1つは、流体が上がってくることによって、地下にかかってくる力のバランスが変わるわけです。それによって地震が引き起こされる。この2つが考えられます」
その上で能登地方では、“地震の震源が徐々に浅いところに移っている”傾向もみられるとして、懸念を示します。
筑波大学八木勇治教授「震源が浅いと、断層のずれているところと、人が住んでいるところが近くなってしまうわけです。震源が近いと、今回のように大きな震度が観測されてしまう。そういう特徴があるということは注意しなくちゃいけないと思います」