独身のまま中年になるともれなく狂う―。世間に流布されるこうした言説は、果たして本当なのか?今回は独身の中年女性に直撃、心の叫びを聞いた。◆婚約が破綻、女性用風俗にのめり込み借金
SEとして神奈川県のIT企業に勤める谷川亜紀さん(仮名・38歳)は、月々30万円の手取りを得ているが、「今は財布に1000円もありません。リボ払い地獄です」と嘆く。
20代のときから交際していた恋人と別れてしまい、それをきっかけに女性用風俗にのめり込んでしまったことが借金の原因だ。
「彼と別れてからは、35すぎて独身なんて恥ずかしくて田舎にも帰れないし、東京にいる友達も既婚者ばかりで気軽に会えない。アプリで婚活する元気もないけど、とにかく寂しくて……」
◆女性用風俗の推しに依存
思い切って指名した女性用風俗のキャストは、どことなく雰囲気が元恋人に似ており「すぐに好きになりました」と頬を染める。
そんな10歳年下のキャストに惚れ込み、週末に予約を入れる生活は3年目に突入した。
「正直、仕事もあまり好きではなく、元彼と付き合っていたころは、彼との結婚だけが唯一の希望でした。今はその対象が女性用風俗の推しにスライドした感じですね。
指名している彼の予約が取れなかった週末は、一日中彼のSNSをチェックしてしまいます。彼がほかの客と何をしているのか考えるとツラい気持ちになる。でも、彼のことを考える以外、休日にやることが思い浮かばないんです」
そろそろ月々の支払額が20万円に到達しそうだという亜紀さん。正気に戻るのは首が回らなくなったときか――。
取材・文/SPA! 独身中年男性調査隊