〈自転車のサドル、このまえ変な色がついているのに気づかなかったかな? 僕の精液をたっぷりかけておいたよ〉
【画像】盗撮などで逮捕された大西航 昨年10月20日、女子大生の自転車の前かごに身の毛もよだつ手紙が入れられた。差出人と特定されたのは、大西航(42)。当時、日本共産党千葉県委員会の書記長だった人物だ。◆ ◆ ◆過去に駅の女子トイレ盗撮で2度の逮捕歴 社会部記者が語る。「大西はこれまで2度にわたって逮捕されました。まず、昨年9月29日と10月23日に駅の女子トイレに侵入し、女子高生らをスマホで盗撮した疑いで今年1月12日に逮捕。さらに別の駅の駐輪場で、女子大生の自転車の前かごに性的な危害を加えるような脅迫文を置き、サドルに体液を付着させた疑いで3月8日に再逮捕された。その後、建造物侵入、脅迫などの罪で千葉地検に3月17日付で起訴されています」

幼い娘もいる共産党エリート 大西はどんな人物なのか。千葉県木更津市出身で、高校卒業後、千葉大学理学部に進学。大学1年の時、長崎県で開かれた原水爆禁止世界大会で被爆者の話を聞いたことがきっかけで、日本共産党に入党した。木更津市役所勤務を経て、2011年から日本共産党千葉県委員会に所属。党の活動に専従するようになった。日本共産党本部 時事通信社「17年10月の衆院選には千葉12区の公認候補として出馬(落選)。JR津田沼駅で志位和夫委員長と並んで演説していました。党のエリートコースを歩み、県委員会の実質ナンバー2である書記長ポストを務めてきた。結婚もしていて、幼い娘がいます。出馬時には『(娘が)色々なことが日々できるようになるのが嬉しい』と子煩悩ぶりを見せていました」(共産党関係者) 自身のブログでは、性犯罪を糾弾する内容を綴ってきた。例えば17年11月には、〈男が痴漢になる理由〉と題し、同名の書籍を読んだ感想を投稿。逮捕された痴漢男性が語った「女性は痴漢されたいという願望を持っている」などの言葉に対して、〈吐き気がしますね。極度に歪んだ認知〉とし、こう断じていた。〈女性が嫌がり、追いつめられ、傷つけられているからこそ優越感も高まり、気分が高揚するんだと。被害者からすれば身勝手の極みと言える発想です〉 だが、大西が手を染めていたのは、その〈身勝手の極み〉と言える蛮行だった。手紙には〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉とも「週刊文春」が入手した起訴状では、大西が当時、常習的に女子トイレでの盗撮を働いていたとしているほか、女子大生の自転車の前かごに入れられた手紙の中身も詳述。冒頭に紹介した〈僕の精液をたっぷりかけておいたよ〉に加え、こんな脅迫的な言葉まで並べていた。〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉〈後ろからずっとついて行ってるのに全然気づいてくれないんだもん〉〈君のエロい姿をいつも撮影しています。お尻も脚もエッチすぎてたまらない〉 当の大西は「間違いありません」と容疑を認めているという。 日本共産党に見解を求めたところ、「県迷惑防止条例違反で逮捕された大西氏については1月13日に県委員会総会で、党として最も重い除名処分にしています。この問題についての党の立場は1月13日の県委員会の『声明(註・被害者らに深くお詫びし、自己改革を図るなど)』で明らかにしている通りです」 大西は前述のブログ投稿で、痴漢は〈治療の対象〉であり、長い時間をかけ〈生き方の回復をめざす〉必要があるとしている。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年5月4日・11日号)
昨年10月20日、女子大生の自転車の前かごに身の毛もよだつ手紙が入れられた。差出人と特定されたのは、大西航(42)。当時、日本共産党千葉県委員会の書記長だった人物だ。
◆ ◆ ◆
社会部記者が語る。「大西はこれまで2度にわたって逮捕されました。まず、昨年9月29日と10月23日に駅の女子トイレに侵入し、女子高生らをスマホで盗撮した疑いで今年1月12日に逮捕。さらに別の駅の駐輪場で、女子大生の自転車の前かごに性的な危害を加えるような脅迫文を置き、サドルに体液を付着させた疑いで3月8日に再逮捕された。その後、建造物侵入、脅迫などの罪で千葉地検に3月17日付で起訴されています」

幼い娘もいる共産党エリート 大西はどんな人物なのか。千葉県木更津市出身で、高校卒業後、千葉大学理学部に進学。大学1年の時、長崎県で開かれた原水爆禁止世界大会で被爆者の話を聞いたことがきっかけで、日本共産党に入党した。木更津市役所勤務を経て、2011年から日本共産党千葉県委員会に所属。党の活動に専従するようになった。日本共産党本部 時事通信社「17年10月の衆院選には千葉12区の公認候補として出馬(落選)。JR津田沼駅で志位和夫委員長と並んで演説していました。党のエリートコースを歩み、県委員会の実質ナンバー2である書記長ポストを務めてきた。結婚もしていて、幼い娘がいます。出馬時には『(娘が)色々なことが日々できるようになるのが嬉しい』と子煩悩ぶりを見せていました」(共産党関係者) 自身のブログでは、性犯罪を糾弾する内容を綴ってきた。例えば17年11月には、〈男が痴漢になる理由〉と題し、同名の書籍を読んだ感想を投稿。逮捕された痴漢男性が語った「女性は痴漢されたいという願望を持っている」などの言葉に対して、〈吐き気がしますね。極度に歪んだ認知〉とし、こう断じていた。〈女性が嫌がり、追いつめられ、傷つけられているからこそ優越感も高まり、気分が高揚するんだと。被害者からすれば身勝手の極みと言える発想です〉 だが、大西が手を染めていたのは、その〈身勝手の極み〉と言える蛮行だった。手紙には〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉とも「週刊文春」が入手した起訴状では、大西が当時、常習的に女子トイレでの盗撮を働いていたとしているほか、女子大生の自転車の前かごに入れられた手紙の中身も詳述。冒頭に紹介した〈僕の精液をたっぷりかけておいたよ〉に加え、こんな脅迫的な言葉まで並べていた。〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉〈後ろからずっとついて行ってるのに全然気づいてくれないんだもん〉〈君のエロい姿をいつも撮影しています。お尻も脚もエッチすぎてたまらない〉 当の大西は「間違いありません」と容疑を認めているという。 日本共産党に見解を求めたところ、「県迷惑防止条例違反で逮捕された大西氏については1月13日に県委員会総会で、党として最も重い除名処分にしています。この問題についての党の立場は1月13日の県委員会の『声明(註・被害者らに深くお詫びし、自己改革を図るなど)』で明らかにしている通りです」 大西は前述のブログ投稿で、痴漢は〈治療の対象〉であり、長い時間をかけ〈生き方の回復をめざす〉必要があるとしている。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年5月4日・11日号)
社会部記者が語る。
「大西はこれまで2度にわたって逮捕されました。まず、昨年9月29日と10月23日に駅の女子トイレに侵入し、女子高生らをスマホで盗撮した疑いで今年1月12日に逮捕。さらに別の駅の駐輪場で、女子大生の自転車の前かごに性的な危害を加えるような脅迫文を置き、サドルに体液を付着させた疑いで3月8日に再逮捕された。その後、建造物侵入、脅迫などの罪で千葉地検に3月17日付で起訴されています」
大西はどんな人物なのか。千葉県木更津市出身で、高校卒業後、千葉大学理学部に進学。大学1年の時、長崎県で開かれた原水爆禁止世界大会で被爆者の話を聞いたことがきっかけで、日本共産党に入党した。木更津市役所勤務を経て、2011年から日本共産党千葉県委員会に所属。党の活動に専従するようになった。
日本共産党本部 時事通信社
「17年10月の衆院選には千葉12区の公認候補として出馬(落選)。JR津田沼駅で志位和夫委員長と並んで演説していました。党のエリートコースを歩み、県委員会の実質ナンバー2である書記長ポストを務めてきた。結婚もしていて、幼い娘がいます。出馬時には『(娘が)色々なことが日々できるようになるのが嬉しい』と子煩悩ぶりを見せていました」(共産党関係者)
自身のブログでは、性犯罪を糾弾する内容を綴ってきた。例えば17年11月には、〈男が痴漢になる理由〉と題し、同名の書籍を読んだ感想を投稿。逮捕された痴漢男性が語った「女性は痴漢されたいという願望を持っている」などの言葉に対して、〈吐き気がしますね。極度に歪んだ認知〉とし、こう断じていた。
〈女性が嫌がり、追いつめられ、傷つけられているからこそ優越感も高まり、気分が高揚するんだと。被害者からすれば身勝手の極みと言える発想です〉
だが、大西が手を染めていたのは、その〈身勝手の極み〉と言える蛮行だった。手紙には〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉とも「週刊文春」が入手した起訴状では、大西が当時、常習的に女子トイレでの盗撮を働いていたとしているほか、女子大生の自転車の前かごに入れられた手紙の中身も詳述。冒頭に紹介した〈僕の精液をたっぷりかけておいたよ〉に加え、こんな脅迫的な言葉まで並べていた。〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉〈後ろからずっとついて行ってるのに全然気づいてくれないんだもん〉〈君のエロい姿をいつも撮影しています。お尻も脚もエッチすぎてたまらない〉 当の大西は「間違いありません」と容疑を認めているという。 日本共産党に見解を求めたところ、「県迷惑防止条例違反で逮捕された大西氏については1月13日に県委員会総会で、党として最も重い除名処分にしています。この問題についての党の立場は1月13日の県委員会の『声明(註・被害者らに深くお詫びし、自己改革を図るなど)』で明らかにしている通りです」 大西は前述のブログ投稿で、痴漢は〈治療の対象〉であり、長い時間をかけ〈生き方の回復をめざす〉必要があるとしている。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年5月4日・11日号)
だが、大西が手を染めていたのは、その〈身勝手の極み〉と言える蛮行だった。
「週刊文春」が入手した起訴状では、大西が当時、常習的に女子トイレでの盗撮を働いていたとしているほか、女子大生の自転車の前かごに入れられた手紙の中身も詳述。冒頭に紹介した〈僕の精液をたっぷりかけておいたよ〉に加え、こんな脅迫的な言葉まで並べていた。
〈いまみんなで君のレイプ計画を立てています。楽しみにしてて〉
〈後ろからずっとついて行ってるのに全然気づいてくれないんだもん〉
〈君のエロい姿をいつも撮影しています。お尻も脚もエッチすぎてたまらない〉
当の大西は「間違いありません」と容疑を認めているという。
日本共産党に見解を求めたところ、
「県迷惑防止条例違反で逮捕された大西氏については1月13日に県委員会総会で、党として最も重い除名処分にしています。この問題についての党の立場は1月13日の県委員会の『声明(註・被害者らに深くお詫びし、自己改革を図るなど)』で明らかにしている通りです」
大西は前述のブログ投稿で、痴漢は〈治療の対象〉であり、長い時間をかけ〈生き方の回復をめざす〉必要があるとしている。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年5月4日・11日号)