国際政治学者の三浦瑠麗氏が26日、11日ぶりにツイッターを更新し、厚労省が承認予定の「経口中絶薬」について言及した。
薬はイギリスの製薬会社「ラインファーマが開発」した「メフィーゴパック」。2種類の薬を順番に服用することで妊娠の継続を止めるもので、手術など外科的な処置をせずに人工妊娠中絶を行うことができる。対象となるのは、妊娠9週までの妊婦。21日の厚労省分科会で、慎重に取り扱うことを前提に、使用を認めることが了承された。
WHOは経口中絶薬について、妥当な価格での提供を求める「必須医薬品」に指定しており、海外では1000円以下で入手可能な国もある。一方、日本では中絶手術に保険が使えず、中絶薬も妊娠初期の手術と同水準の10万円程度になるとの見方がある。
こうした経緯を踏まえ、三浦氏は「妊娠はひとりでできるものではないのに、望まない妊娠をした女性が10万円を自己負担しなければならないのはしんどい」と私見。続けて「それに、妊娠してしまった少女がすぐにお金を払えず、身体に負担が少ない中絶方法が選べなかったり、危険なお金の稼ぎ方をすることも考えられます」と指摘した。