京都・舞鶴市の閑静な住宅街。路上には白い円がチョークで書かれていた。このあたりで切断された指の一部が見つかったという。
24日午後4時15分頃、帰宅中の小学生が路上に落ちている人の指の一部を発見し、母親が警察に通報した。
警察によると、見つかったのは第一関節から先の部分で、爪がついた状態だったという。
近所の人:びっくりしてるんです。一体なんでそんなところにっていう感じでね。子どもらも結構いるところなので心配してますね。
警察は、事件と事故の両面で捜査していたが、その後、60代の配達作業員の男性が車のスライドドアに手を挟み、切断されたものとわかった。
男性は警察に当時の状況について「配達中にスライドドアに挟んで怪我をしたが、配達を続けた」と説明したという。
怪我をした後も病院に行かず配達作業を続けていたという男性。作業を中断することはできなかったのか。
運送業界に詳しい専門家は、一般論とした上で、業界の人手不足が要因の一つにあるのではないかと指摘している。
行政書士法人シフトアップ・川合智社長:(1日に)100個なんてことは少ないわけで、200個とかそれ以上になるケースがほとんどだと思うので、他の仲間の配達員さんがいたとしても、その方も同様に忙しいので、残りの仕事を引き受けてくれないかっていうのもできない状況なんじゃないかなと思いますね。
現在、配達の現場では需要が伸びているにもかかわらず、運転手のなり手が少なくなっているという。今回の事件はそうした労働環境の中で起きたのだろうか。
(「イット!」4月26日放送より)