沖縄県宮古島付近で発生した陸上自衛隊UH60JAヘリコプター事故に関連し、早ければ29日にも海底からの機体引き揚げ作業が始まることが28日、関係者への取材で分かった。
現場周辺ではすでに死亡が確認された5人のほかに、隊員とみられる1人が発見されており、機体とともに引き揚げる方針だという。
防衛省は21日、民間サルベージ船会社のグループ企業に作業を委託した。同社の作業船は26日に鹿児島市の鹿児島港を出航し、28日中に現場海域に到着する見込み。機体を含む海底の状況などを確認した上で、可能であれば29日にも作業を始めるという。
事故では陸自第8師団の坂本雄一前師団長をはじめ、5人が海底から引き揚げられ死亡が確認されている。いまだ行方が分かっていない4人については自衛隊による捜索が続けられている。27日からは海洋研究開発機構の船舶も現場海域に入った。