新型コロナウイルス感染症にかかり、急性脳症を起こした子どもについて、厚生労働省の研究班が25日までに全国調査の結果を公表した。調査対象の31人中、61%に当たる19人は回復したが、4人が死亡し、8人に後遺症が確認された。8人のうち、5人は意識がなかったり、寝たきりで介助が必要になったりと重い症状が残っていた。
研究班代表の高梨潤一・東京女子医大八千代医療センター教授(小児神経学)は「発熱に伴うけいれんが10分以上止まらない、意識の回復が悪い、行動がおかしいときには救急車を呼ぶなどしてすぐに受診してほしい」と話している。