宮本被告の叔母の知人:「(宮本被告の叔母は)原因が分からなくて意識不明の状態が続いていると聞いていましたので…」
男の周辺で、またタリウムが検出されています。
(宮本一希被告・2019年撮影のYouTube動画)
「僕はミヤモトカズキといいます。年齢は33歳(当時)、職業はお茶屋の経営をしています」
去年10月に知人の大学生の浜野日菜子さんにタリウムを摂取させて殺害した罪で、24日に起訴された宮本一希被告。新たにタリウムが検出されたのは、その叔母です。叔母は2020年7月ごろから意識不明の重体でいまも病院に入院しています。浜野さんの事件を受け、警察が周辺を捜査する中で、宮本被告の叔母からもタリウムが検出されたのです。
宮本被告の叔母の知人:「本当に元に戻ってもらいたいとは思いますけれども、そこを願うだけですね」
叔母は不動産会社を経営していて、倒れた3カ月後に宮本被告が会社を引き継いでいたことも新たに分かりました。
また浜野さんの事件についても、新たな事実が。去年10月、浜野さんの体調が急変した当日、タリウムについて複数回検索した履歴が宮本被告のスマートフォンに残っていたということです。宮本被告はこれまで警察の調べに対し、黙秘を続けています。
そんななか、叔母からもタリウムが検出されたことが、今後の公判にどう影響してくるのでしょうか?
元検事・若狭勝弁護士:「叔母からタリウムが検出されているという事実や状況は、検察・警察としてはかなり着目しているはず。叔母に対してのタリウム投与が、被告人によってなされているということになると、いま起訴されている女子大生殺害事件の有罪に向けての大きな弾みになる。検察側とすると状況証拠的なもので強い物を得るというような形になる」
警察は宮本被告と接点のある2人からタリウムが検出されたことから、関連を慎重に調べています。