「こちらのコショウは撤去致します」。茨城県水戸市の中華そば「いっけんめ」が卓上コショウの撤去を決めました。
【写真】コショウの蓋を外し、丸ごとラーメンに投入する客背景には、迷惑客が卓上コショウを丸ごとラーメンに投入し、立ち去った一件があります。1年前にはつまようじをラーメンにぶちまけられる迷惑行為にもあっており、「お客さんの性善説を信じてやっていくのは難しい」と苦渋の決断をしました。店主に話を聞きました。コショウも酢も丸ごと投入ーーコショウを丸ごと投入した客について教えてください。

「店内カメラを後でチェックして分かったんですが、50代くらいの男性客でした。うちで一番ボリュームがある特々盛を頼んで、半分くらいまでは普通に食べていたんです。その後、缶に入っているコショウをラーメンが真っ黒になるくらい入れて…でもそういうお客さんはいらっしゃるからいいんです。その後、卓上コショウの蓋を外して、瓶の中身を全部ラーメンに入れました。さらに店員に酢を要求して、酢も瓶の中身をすべて入れてました」厨房まで酢とコショウのにおいが届いたといいます。店主は「相当の量を入れている」と感じましたが、「どれだけ味変をしても食べる人は食べる」と声をかけることはしませんでした。「ただ、酢をそれだけ入れてしまうと、醤油味のスープはもう食べられたもんじゃありません。スープの色も変わってしまいますし」そして、客が退店後、店内カメラで一部始終を確認しました。つまようじをぶちまけられたことも2022年にはルール違反を繰り返す客が逆ギレし、大量のつまようじをラーメンにぶちまけられたこともありました。「コショウの件が初めてだったら、我慢したかもしれません。でも、つまようじの件もありますし、スシローさんでも模倣犯が出ました。つまようじをぶちまけた客も今回コショウをぶちまけたお客さんも50代くらいの男性でした。やり口が似ているのも気味が悪いです。『何かが起きてからでは遅い』と卓上コショウの撤去を決めました」卓上コショウ撤去をTwitterに投稿したところ、「酷すぎる」「なんでこんな事するかなぁ」と怒りの声が上がった一方、「店主の頭がおかしい」といった店主への非難もあったといいます。心ない声を浴びながら、なぜ発信を続けるのでしょう。「迷惑行為を受けているのはうちだけじゃない。いろんなお店でこういったトラブルは起きています。泣き寝入りしているだけなんです」店主は「声を上げていかないと、現状は変わらない。批判覚悟で声を上げていくしかない」と話していました。(まいどなニュース・伊藤 大介)
背景には、迷惑客が卓上コショウを丸ごとラーメンに投入し、立ち去った一件があります。1年前にはつまようじをラーメンにぶちまけられる迷惑行為にもあっており、「お客さんの性善説を信じてやっていくのは難しい」と苦渋の決断をしました。店主に話を聞きました。
ーーコショウを丸ごと投入した客について教えてください。
「店内カメラを後でチェックして分かったんですが、50代くらいの男性客でした。うちで一番ボリュームがある特々盛を頼んで、半分くらいまでは普通に食べていたんです。
その後、缶に入っているコショウをラーメンが真っ黒になるくらい入れて…でもそういうお客さんはいらっしゃるからいいんです。その後、卓上コショウの蓋を外して、瓶の中身を全部ラーメンに入れました。さらに店員に酢を要求して、酢も瓶の中身をすべて入れてました」
厨房まで酢とコショウのにおいが届いたといいます。店主は「相当の量を入れている」と感じましたが、「どれだけ味変をしても食べる人は食べる」と声をかけることはしませんでした。
「ただ、酢をそれだけ入れてしまうと、醤油味のスープはもう食べられたもんじゃありません。スープの色も変わってしまいますし」
そして、客が退店後、店内カメラで一部始終を確認しました。
2022年にはルール違反を繰り返す客が逆ギレし、大量のつまようじをラーメンにぶちまけられたこともありました。
「コショウの件が初めてだったら、我慢したかもしれません。でも、つまようじの件もありますし、スシローさんでも模倣犯が出ました。つまようじをぶちまけた客も今回コショウをぶちまけたお客さんも50代くらいの男性でした。やり口が似ているのも気味が悪いです。『何かが起きてからでは遅い』と卓上コショウの撤去を決めました」
卓上コショウ撤去をTwitterに投稿したところ、「酷すぎる」「なんでこんな事するかなぁ」と怒りの声が上がった一方、「店主の頭がおかしい」といった店主への非難もあったといいます。心ない声を浴びながら、なぜ発信を続けるのでしょう。
「迷惑行為を受けているのはうちだけじゃない。いろんなお店でこういったトラブルは起きています。泣き寝入りしているだけなんです」
店主は「声を上げていかないと、現状は変わらない。批判覚悟で声を上げていくしかない」と話していました。
(まいどなニュース・伊藤 大介)