リクルートが発表した「SUUMO住みたい街ランキング2023 首都圏版」の「住みたい街(駅)ランキング」で、横浜(横浜市西区)が6年連続の1位を獲得した。
娯楽、買い物分野に加え、企業などの進出に伴い「働く」魅力も高まったことが背景にある。近くの桜木町(同市中区)が20位、みなとみらい(同市西区)が26位にランクインし過去最高得点を記録。3駅をつなぐ横浜中心エリア一帯の人気の高さがうかがえる結果となった。
神奈川県内の他の街で上位に入ったのは鎌倉(鎌倉市)の8位、武蔵小杉(川崎市中原区)の14位など。
調査は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県在住の20~49歳の男女に対し、インターネットを通じて昨年11月に実施。「住んでみたいと思う街(駅)」を3位まで選んでもらい、1位を3点、2位を2点、3位を1点として得点を合算しランキングを作成。住みたい理由についても複数回答で尋ねた。
横浜は1560点で、2位の吉祥寺(東京都武蔵野市)の1108点に大差をつけ、不動の人気を示した。性別、年代別でも1位を獲得。住みたい理由としては最多が「魅力的な働く場や企業がある」で、「文化・娯楽施設が充実している」や「街ににぎわいがある」も多かった。
横浜駅周辺で令和2年にJR横浜タワーやJR横浜鶴屋町ビルが開業し、今秋にはイオンモールの開業が予定されるなど商業施設の充実化が進む。近接するみなとみらい地区はいすゞ自動車や京急グループの企業本社が移転し、神奈川大学の研究施設も新設された。
SUUMO編集長の池本洋一氏は横浜の中心エリアについて「丸の内のような雰囲気になっている」と指摘した上で「遊ぶ街、働く街としての横浜の魅力がまだまだ高まっている」と分析した。