身を乗り出されながら、若手研究者一人一人と目を輝かせてお話しされる秋篠宮さま。紀子さまはその光景をほほ笑まれながらご覧になっている。3月2日、秋篠宮ご夫妻は優秀な若手研究者をたたえる「日本学術振興会育志賞」の授賞式に臨席された。
「秋篠宮さまと紀子さまは博士号を持つ研究者として、受賞者とのお話が盛り上がったようです。それにしても紀子さまは、最近はどの活動でも非常にはつらつとしたご様子とお見受けします。
まだ英王室から正式な招待状は届いていませんが、政府と宮内庁はチャールズ国王の戴冠式に秋篠宮ご夫妻にご参列いただく方針を固めています。紀子さまも、世界に向けて次期皇后としてアピールする機会とお考えになって張り切っておられるのでしょう」(宮内庁関係者)
本誌が2月14日発売号で報じていた、5月6日にロンドンで執り行われる新英国王の戴冠式への、秋篠宮ご夫妻のご参列――。
2月下旬、英王室から戴冠式についての通知文が在英日本大使館に届き、秋篠宮ご夫妻の訪英に向けて、政府が調整を進めていることをNHKなどが一斉に報じた。古くから、英国王の戴冠式には“原則として次の君主しか参列しない”という習わしがあるとされる。皇室担当記者は、
「SNS上には、“なぜ天皇陛下と雅子さまが参列しないのか”という声が上がっています。しかし、1953年のエリザベス2世の戴冠式には皇太子だった上皇さまが参列されており、今回も前例を踏まえて、皇嗣である秋篠宮さまと皇嗣妃である紀子さまが参列されることになったのです」
戴冠式への参列により、“ようやく世界の王族に秋篠宮家が列する”と希望を抱かれる紀子さまをよそに、驚きの報道が英国からもたらされた――。
2月25日(現地時間)、英紙『デイリー・メール』が、“慣例が破られ、外国の君主が国王の戴冠式に招待される”と報じたのだ。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう話す。
「チャールズ国王が、王室改革の一環として、“戴冠している友人たちを招待することで、900年の歴史がある伝統を変える決断を下した”という内容です。すでに国王は戴冠式の招待客を絞ることや、カミラ王妃の冠を新調しないことを表明し、“国費で行われる戴冠式で無駄遣いをしない”と強調しています。
こうした実利的な考えから、欧州各国の君主だけではなく、チャールズ国王と個人的に親しいヨルダンのアブドラ国王やオマーンのハイサム国王を招待することが、“英国外交に大きなメリットを生む”と国王は表明したいのだと思います。
もちろんチャールズ国王は、長年のご親交がある天皇陛下と雅子さまにも参列してほしいと願っていらっしゃることでしょう」
■“眞子さんの両親”とネガティブな関心が
天皇陛下とチャールズ国王のご親交は約40年におよぶ。陛下がオックスフォード大学に留学された際、英王室は家族のように接し、陛下を温かく迎え入れたという。
「とくにチャールズ国王は、12歳年が離れた陛下を誘い、スコットランドへサケ釣りに出かけたり、オペラを鑑賞したりと、弟に対するように接していたそうです。
陛下も当時の思い出を非常に大切になさっています。ご著書『テムズとともに』英語版の巻頭には、チャールズ国王がメッセージを寄せています。また陛下の即位の礼でも、国王は他国に先駆けて参列を表明していて、お二人の絆の強さがうかがえます。
『デイリー・メール』の報道に対して英王室は3月4日時点でコメントを控えている状況です。このまま“慣例を改めて親しい君主たちを招きたい”という国王の意向どおりに戴冠式が行われたら、面識のあまりない王族や君主よりも身位が下がる参列者には時間を割けません」(前出・皇室担当記者)
ご夫妻には、“席次”の問題も立ちはだかっているという。現在秋篠宮ご夫妻は、両陛下の名代として、戴冠式に参列されることが見込まれているが――。
「かねてチャールズ国王は英連邦の結束を高めることを重視しており、エリザベス2世の国葬と同様に、英連邦諸国の代表、各国の国王や女王たちが前列になる席次が見込まれています。
そうしたことから、天皇陛下の名代で参列される秋篠宮ご夫妻の席次は後ろになってしまう可能性があるのです。また、戴冠式はキリスト教の宗教儀式という一面もあるため、キリスト教国の賓客が優先されるという事情もあります」(多賀さん)
そればかりか、眞子さんの結婚問題が戴冠式に参列された秋篠宮ご夫妻の国際的なイメージを悪化させる懸念もあるというのだ。
「英米圏では、“第二のヘンリー王子とメーガン妃”とされるほど、眞子さんと小室圭さんの近況が盛んに報道されています。秋篠宮ご夫妻については“眞子さんの両親”というイメージばかりが先行してしまう懸念があります。
実際に、秋篠宮さまの立皇嗣の礼からまだ約2年半しかたっておらず、コロナ禍で海外ご訪問もできなかったために、英国だけではなく海外ではそれほどお名前やお顔が知られていないのです」(多賀さん)
皇嗣家の晴れの舞台と見込んでいたが一転、屈辱を味わう恐れが浮上した新国王の戴冠式。
紀子さまにとって、試練の英国ご訪問となってしまうのか――。