政府の有識者会議がまとめた安定的な皇位継承策が、国会に提示されたのは昨年1月。が、「喫緊の課題」であるにもかかわらず、今に至るまで議論は遅々として進んでいない。そんな折、愛子さまに“新たなご縁”が……と周囲が見る人物として浮上したのは――。
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【最新画像30枚】新たに入手した“眞子さん”と“圭さん”「ラブラブ手つなぎデート」の一部始終 あらためて振り返ると、有識者会議は一昨年末に「女性皇族が結婚後も皇室に残る」「旧皇族の男系男子が養子として皇籍復帰する」との2案をまとめ、年明けには国会へと報告していた。それから1年余りが経ったが、女性・女系天皇に関する議論を巡って各党間で大きな相違がみられることもあり、棚ざらしになっている格好だ。

愛子さま 上の「皇籍復帰案」は、1947年にGHQの意向を受けて皇籍離脱した11宮家51人、すなわち旧皇族の末裔にあたる未婚の男系男子を、養子として皇室に迎え入れるという案だが、その臣籍降下した11宮家の中で、ひときわ注目を集めているのが1900年に創設された「賀陽(かや)家」(旧・賀陽宮家)である。現当主・賀陽正憲氏(63)は学習院初等科以来の天皇陛下のご学友で、かつては紀宮さま(黒田清子さん)のお相手として取り沙汰されたこともある人物だ。「将来もし愛子さまのお相手になるようなことがあっても……」 正憲氏は天皇陛下の学習院初等科以来のご学友として知られるが、「陛下と正憲氏という“お父上同士”にとどまらず、最近では“新たなご縁”が始まっているのです」(皇室ジャーナリスト) というのだ。「正憲氏には、現在27歳と25歳になるご子息がいます。ともに学習院高校を経て、お兄さんは早大政経学部、弟さんは同理工学部を卒業しました。これまで新年祝賀の折など、ご学友として陛下にお目にかかる際に、お子さん方も連れて行ったことがあったのです」(同) 陛下だけでなく、時には雅子さまや愛子さまもご同席なさることがあり、「そうした機会がきっかけで、賀陽家の兄弟は愛子さまとの交流が始まったと聞いています。とりわけ弟さんは愛子さまと4歳しか違わず、年代が近いこともあってことのほかお話が盛り上がり、最近も御所で面会していたというのです」(同) 兄弟と対面したことのある賀陽家の親族によれば、「ちょうど年も釣り合うので、将来もし愛子さまのお相手になるようなことがあっても恥ずかしくないのではと思います」(同)「皇室に復帰する可能性があることを肝に銘じて過ごしてきた」 むろん「旧皇族男子の皇籍復帰」案とは、内親王である愛子さまや佳子さまとの婚姻によって成立するものではない。あくまで既存の宮家との養子縁組を指すのだが、それでも、一昨年の有識者会議でヒアリングを受けた麗澤大学の八木秀次教授が言うには、「もし旧宮家の方々が養子に入るとすれば、今上陛下との血筋の近しさから常陸宮家がふさわしいのではないかと思います。愛子内親王殿下と賀陽家のご令息とのご縁がよい方向に進んだ暁には、まずお子様のいらっしゃらない常陸宮家にご令息が養子入りし、その後にご成婚という流れが望ましい。となれば、愛子内親王殿下は妃殿下として皇室にお残りになることができ、男児が生まれれば天皇家直系の男系男子となる。『皇位継承』『皇族数確保』という二つの観点からも、この上なく理想的なのです」 もっとも、現行の皇室典範は、皇室が養子を迎えることを禁じている。が、八木教授は「皇室を安定的に維持するためには、特例法で一時的に養子を取れるようにすべき」と語る。 とはいえ、愛子さまのご意思に反して特定の家系と縁談を進めるようなことはあってはならないし、またそもそも賀陽家が「復帰」に難色を示せば、無理を通すわけにもいくまい。 ところが、さる宮内庁関係者によると、「政府は、すでに意思確認のため賀陽家とコンタクトを取っており、好感触を得ているといいます。正憲氏ご自身も『自分の家が皇室に復帰する可能性があることを肝に銘じて過ごしてきた』などと、周囲に漏らしているのです」 結婚はあくまでも当人同士の問題というのは大原則だとしても、宮内庁や政府にはさまざまな心配や思惑があるのは間違いないところ。3月9日発売の「週刊新潮」では、今後想定される賀陽家の「復帰シナリオ」について詳報する。「週刊新潮」2022年3月16日号 掲載
あらためて振り返ると、有識者会議は一昨年末に「女性皇族が結婚後も皇室に残る」「旧皇族の男系男子が養子として皇籍復帰する」との2案をまとめ、年明けには国会へと報告していた。それから1年余りが経ったが、女性・女系天皇に関する議論を巡って各党間で大きな相違がみられることもあり、棚ざらしになっている格好だ。
上の「皇籍復帰案」は、1947年にGHQの意向を受けて皇籍離脱した11宮家51人、すなわち旧皇族の末裔にあたる未婚の男系男子を、養子として皇室に迎え入れるという案だが、その臣籍降下した11宮家の中で、ひときわ注目を集めているのが1900年に創設された「賀陽(かや)家」(旧・賀陽宮家)である。現当主・賀陽正憲氏(63)は学習院初等科以来の天皇陛下のご学友で、かつては紀宮さま(黒田清子さん)のお相手として取り沙汰されたこともある人物だ。
正憲氏は天皇陛下の学習院初等科以来のご学友として知られるが、
「陛下と正憲氏という“お父上同士”にとどまらず、最近では“新たなご縁”が始まっているのです」(皇室ジャーナリスト)
というのだ。
「正憲氏には、現在27歳と25歳になるご子息がいます。ともに学習院高校を経て、お兄さんは早大政経学部、弟さんは同理工学部を卒業しました。これまで新年祝賀の折など、ご学友として陛下にお目にかかる際に、お子さん方も連れて行ったことがあったのです」(同)
陛下だけでなく、時には雅子さまや愛子さまもご同席なさることがあり、
「そうした機会がきっかけで、賀陽家の兄弟は愛子さまとの交流が始まったと聞いています。とりわけ弟さんは愛子さまと4歳しか違わず、年代が近いこともあってことのほかお話が盛り上がり、最近も御所で面会していたというのです」(同)
兄弟と対面したことのある賀陽家の親族によれば、
「ちょうど年も釣り合うので、将来もし愛子さまのお相手になるようなことがあっても恥ずかしくないのではと思います」(同)
むろん「旧皇族男子の皇籍復帰」案とは、内親王である愛子さまや佳子さまとの婚姻によって成立するものではない。あくまで既存の宮家との養子縁組を指すのだが、それでも、一昨年の有識者会議でヒアリングを受けた麗澤大学の八木秀次教授が言うには、
「もし旧宮家の方々が養子に入るとすれば、今上陛下との血筋の近しさから常陸宮家がふさわしいのではないかと思います。愛子内親王殿下と賀陽家のご令息とのご縁がよい方向に進んだ暁には、まずお子様のいらっしゃらない常陸宮家にご令息が養子入りし、その後にご成婚という流れが望ましい。となれば、愛子内親王殿下は妃殿下として皇室にお残りになることができ、男児が生まれれば天皇家直系の男系男子となる。『皇位継承』『皇族数確保』という二つの観点からも、この上なく理想的なのです」
もっとも、現行の皇室典範は、皇室が養子を迎えることを禁じている。が、八木教授は「皇室を安定的に維持するためには、特例法で一時的に養子を取れるようにすべき」と語る。
とはいえ、愛子さまのご意思に反して特定の家系と縁談を進めるようなことはあってはならないし、またそもそも賀陽家が「復帰」に難色を示せば、無理を通すわけにもいくまい。
ところが、さる宮内庁関係者によると、
「政府は、すでに意思確認のため賀陽家とコンタクトを取っており、好感触を得ているといいます。正憲氏ご自身も『自分の家が皇室に復帰する可能性があることを肝に銘じて過ごしてきた』などと、周囲に漏らしているのです」
結婚はあくまでも当人同士の問題というのは大原則だとしても、宮内庁や政府にはさまざまな心配や思惑があるのは間違いないところ。3月9日発売の「週刊新潮」では、今後想定される賀陽家の「復帰シナリオ」について詳報する。
「週刊新潮」2022年3月16日号 掲載