当時6歳だった実の娘に性暴力を繰り返したとして強制性交罪などに問われた30歳代の男の裁判が7日、徳島地裁であった。
高橋孝治裁判長は、男が妻の不在時を狙って性暴力を行っていたと認定。「人格を踏みにじる非常に卑劣な犯行」とし、懲役10年(求刑・懲役12年)を言い渡した。
判決では、男(兵庫県内在住)は徳島県内に住んでいた2021年7月19日~9月23日、自宅で計6回にわたり娘にみだらな行為をし、その様子をスマートフォンで撮影した。
高橋裁判長は「娘が嫌がるそぶりを見せても、学校に送ることなどを交換条件にした上、性暴力を行った」と指摘。犯行期間中には妻と長男、次男が寝ている傍らでさらにわいせつな行為を試みていたとし、「常習的な犯行は極めて悪質で、犯意は強固なものというほかない」と述べた。