中華圏が春節(旧正月)に伴う連休を迎える中、全国有数の温泉地・大分県由布市湯布院町の旅館で、台湾からの旅行客が計約24万円分の宿泊を直前にキャンセルし、一時、連絡が取れなくなったことがわかった。
トラブルがあったのは旅館「ゆふいん椿」。同旅館によると、台湾人の男性が昨年12月に、今年1月20日チェックイン、同22日チェックアウトの日程で、4人分の予約をした。関アジや和牛などの料理代を含め、料金は約24万円だった。
宿泊前日の19日に、それ以前に宿泊していたという福岡県の民泊から同旅館にキャンセルする旨の電話があった。同旅館は、直接確認しようと電話やメールをしたが連絡が取れず、当日、男性らは現れなかった。
その後、キャンセルの件を台湾のメディアが報道し、現地でも男性らの行動に批判が起きたという。23日には謝罪する電話があり、支払われる見込みとなった。
立川幸司支配人は「直前に連絡が取れなくなると、他のお客さんも入れることができないため大きな損になってしまう。今回は解決する方向になったので安心した」と語った。