通常国会が開幕し、2023年を「新しい資本主義」を本格起動させていく年と打ち出した岸田文雄総理(65)。しかし、政策を統括する立場である、女優・菊池桃子(54)の夫・新原浩朗(にいはらひろあき)内閣審議官(63)によるパワハラ、朝令暮改が原因で霞が関は大混乱に陥っているという。
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【写真を見る】別居中とされる妻・菊池桃子(54)との2ショット 新原氏は東京大学経済学部を卒業した後、当時の通産省に入省した。近年では、第2次安倍晋三政権下で政策マンとして重用され、特に安倍元総理の側近で同じく経産省出身の今井尚哉秘書官(当時)にかわいがられた。手がけた政策は「1億総活躍」「働き方改革」「人生100年時代構想」など多岐にわたっている。

菊池桃子 菅義偉政権では不遇をかこったが、21年の岸田政権発足の直前、「新しい資本主義実現会議」を新設すべきだとの政策提案を行い、実際に政権発足後に内閣官房の「新しい資本主義実現本部事務局長代理」というポストを得ている。ところが――。「新原さんのパワハラと朝令暮改で実現本部の現場が大混乱になっているのです」 とささやくのは、新原氏の古巣である経産省の関係者。「新原さんは“パワハラ、ニイハラ”と揶揄されるほどのパワハラ気質で知られています。経産省内でも彼と同じ職場は敬遠されていました。一度、政策を実現すると決めたら、猪突猛進、部下を怒鳴りつけてまで疾走するからです」 政策実現に一直線ならばいいではないか、と思われるかもしれないが、具体的なパワハラ内容を聞くとそういうレベルの話ではないようだ。自民党のベテラン秘書もその横暴ぶりを指摘する。「現場からアイデアを吸い上げたり、チームで仕事をしようという意識が皆無。例えば、新たに部下が異動してきても、“これからよろしく”とかそういうあいさつもしない。さらにひどいのが朝令暮改ぶりです。前日に部下に指示を出して、資料を作らせても、次の日になって、“なんだこれは!”と烈火のごとく怒り出す。資料は指示通りに作っているのに、その指示を忘れて、書き直させることもあるのです。部下たちも新原さんのことを揶揄して“将軍”“やつ”“おっさん”などと陰で呼んでいます」アポあり役人を「追い返せ!」 これぞ世に言うブラック職場ではないか。さらに時間の管理もずさんだそうで、経済部デスクによれば、「役人のアポなどを新原さん本人の了解で入れたとしても、またもや翌日には忘れていて、“なんでこんな予定を入れたんだ!”“キャンセルしろ!”とか言い出す。各省庁の役人が内閣官房に打ち合わせに来ても、会わないこともあります。昨年春には農水次官が実際にアポありで訪問し、待合室で待っていたのに、“俺は忙しい!”“追い返せ!”とドタキャンしたんです」 極め付きは普段の勤務態度だといい、自民党関係者が明かす。「新原さんは出勤と退勤時に公用車を使用しています。しかし、問題は出退勤時だけではなく、個人的な買い物や食事、クリーニングを出すときにも、公用車を私的利用しているとささやかれているのです。事実なら大問題です」別居の理由は これら一連の事実を本人に尋ねようと携帯電話にかけてみたが、「広報に話を通してもらえますか」 そう言うので、内閣官房に質問書を送ると、担当者を通じ本人から書面で回答が寄せられた。まず、公用車の私的利用については、「私的使用は行っていないと認識している」 としながらも、「クリーニングについては、職場から自宅への導線(原文ママ)の途上にクリーニング店があるため、寄ってもらったことはある。また、自宅で仕事がある場合等に、途中で、短時間に限り、食事店に寄ってもらったことはある。私的使用をしているというご指摘が出ないように考えたい」 それをまさに「私的利用」と言うのではあるまいか。 ちなみに妻の菊池桃子とは結婚以来、別居中の身。その点については、「私としては、妻はストーカー問題(注・18年に容疑者逮捕)で怖い思いをしているので、プレスの方の朝・夜の来訪など、私の仕事の関係で生活を乱されないようにしたいと考えている」 問題はここで紹介しただけにとどまらない。1月26日発売の「週刊新潮」では、官僚としてはあり得ない「大名出勤」の実態や現場を大混乱に陥れる新原氏の傍若無人ぶりについて詳報する。「週刊新潮」2023年2月2日号 掲載
新原氏は東京大学経済学部を卒業した後、当時の通産省に入省した。近年では、第2次安倍晋三政権下で政策マンとして重用され、特に安倍元総理の側近で同じく経産省出身の今井尚哉秘書官(当時)にかわいがられた。手がけた政策は「1億総活躍」「働き方改革」「人生100年時代構想」など多岐にわたっている。
菅義偉政権では不遇をかこったが、21年の岸田政権発足の直前、「新しい資本主義実現会議」を新設すべきだとの政策提案を行い、実際に政権発足後に内閣官房の「新しい資本主義実現本部事務局長代理」というポストを得ている。ところが――。
「新原さんのパワハラと朝令暮改で実現本部の現場が大混乱になっているのです」
とささやくのは、新原氏の古巣である経産省の関係者。
「新原さんは“パワハラ、ニイハラ”と揶揄されるほどのパワハラ気質で知られています。経産省内でも彼と同じ職場は敬遠されていました。一度、政策を実現すると決めたら、猪突猛進、部下を怒鳴りつけてまで疾走するからです」
政策実現に一直線ならばいいではないか、と思われるかもしれないが、具体的なパワハラ内容を聞くとそういうレベルの話ではないようだ。自民党のベテラン秘書もその横暴ぶりを指摘する。
「現場からアイデアを吸い上げたり、チームで仕事をしようという意識が皆無。例えば、新たに部下が異動してきても、“これからよろしく”とかそういうあいさつもしない。さらにひどいのが朝令暮改ぶりです。前日に部下に指示を出して、資料を作らせても、次の日になって、“なんだこれは!”と烈火のごとく怒り出す。資料は指示通りに作っているのに、その指示を忘れて、書き直させることもあるのです。部下たちも新原さんのことを揶揄して“将軍”“やつ”“おっさん”などと陰で呼んでいます」
これぞ世に言うブラック職場ではないか。さらに時間の管理もずさんだそうで、経済部デスクによれば、
「役人のアポなどを新原さん本人の了解で入れたとしても、またもや翌日には忘れていて、“なんでこんな予定を入れたんだ!”“キャンセルしろ!”とか言い出す。各省庁の役人が内閣官房に打ち合わせに来ても、会わないこともあります。昨年春には農水次官が実際にアポありで訪問し、待合室で待っていたのに、“俺は忙しい!”“追い返せ!”とドタキャンしたんです」
極め付きは普段の勤務態度だといい、自民党関係者が明かす。
「新原さんは出勤と退勤時に公用車を使用しています。しかし、問題は出退勤時だけではなく、個人的な買い物や食事、クリーニングを出すときにも、公用車を私的利用しているとささやかれているのです。事実なら大問題です」
これら一連の事実を本人に尋ねようと携帯電話にかけてみたが、
「広報に話を通してもらえますか」
そう言うので、内閣官房に質問書を送ると、担当者を通じ本人から書面で回答が寄せられた。まず、公用車の私的利用については、
「私的使用は行っていないと認識している」
としながらも、
「クリーニングについては、職場から自宅への導線(原文ママ)の途上にクリーニング店があるため、寄ってもらったことはある。また、自宅で仕事がある場合等に、途中で、短時間に限り、食事店に寄ってもらったことはある。私的使用をしているというご指摘が出ないように考えたい」
それをまさに「私的利用」と言うのではあるまいか。
ちなみに妻の菊池桃子とは結婚以来、別居中の身。その点については、
「私としては、妻はストーカー問題(注・18年に容疑者逮捕)で怖い思いをしているので、プレスの方の朝・夜の来訪など、私の仕事の関係で生活を乱されないようにしたいと考えている」
問題はここで紹介しただけにとどまらない。1月26日発売の「週刊新潮」では、官僚としてはあり得ない「大名出勤」の実態や現場を大混乱に陥れる新原氏の傍若無人ぶりについて詳報する。
「週刊新潮」2023年2月2日号 掲載