市民を襲撃するなどした6事件に関与したとして、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などに問われた特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)ナンバー3で理事長の菊地敬吾被告(50)の判決が26日、福岡地裁であった。
伊藤寛樹裁判長は「市民生活の安全と平穏を組織により蹂躙(じゅうりん)した」と述べ、求刑通り無期懲役を言い渡した。被告側は無罪を主張しており、控訴する方針。
工藤会トップで総裁の野村悟(76)、ナンバー2で会長の田上不美夫(66)両被告には、同地裁がこのうちの3事件などでそれぞれ死刑、無期懲役の判決(両被告は控訴)を言い渡しており、同会最高幹部の1審の判断が出そろった。