大阪湾の淀川河口付近で9日午前、迷い込んだとみられるクジラ1頭(体長約8メートル)が確認された。大阪湾の海洋生物に詳しい大阪市立自然史博物館外来研究員の鍋島靖信さん(69)は「鼻や口の形などからマッコウクジラ」とみており、「体調不良で泳ぐ力が弱まり、潮流に流されて湾に入ってきた可能性がある」と指摘する。
【写真特集】潮を吹きながら大阪湾を泳ぐクジラ マッコウクジラは北極から南極まで広い範囲に生息しており、水深200メートルくらいでイカなどを食べて生きている。通常は外海を泳いでおり、大阪湾に入ってくるのは珍しい。ただ、弱っていたりすると、潮流に流されて迷い込むこともあるという。

鍋島さんによると、1970年ごろからの四十数年間で、少なくとも155頭のクジラが大阪湾で確認されている。そのほとんどが死んだ状態で、生きたクジラは数頭しか見ていないという。 大阪海上保安監部によると、見つかったクジラは水深2メートル程度の浅瀬にとどまっており、鍋島さんは「潜る力がないほど弱っているのではないか。浅い場所で休んでいるのだと思う」と推測する。体力が回復できれば自力で外海に出られるが、そのまま力尽きてしまう可能性もあるという。鍋島さんは「船で近づいて無理に湾から追い出そうとせずに、見守ってやるのがいい」と話す。【川畑さおり、小坂春乃】
マッコウクジラは北極から南極まで広い範囲に生息しており、水深200メートルくらいでイカなどを食べて生きている。通常は外海を泳いでおり、大阪湾に入ってくるのは珍しい。ただ、弱っていたりすると、潮流に流されて迷い込むこともあるという。
鍋島さんによると、1970年ごろからの四十数年間で、少なくとも155頭のクジラが大阪湾で確認されている。そのほとんどが死んだ状態で、生きたクジラは数頭しか見ていないという。
大阪海上保安監部によると、見つかったクジラは水深2メートル程度の浅瀬にとどまっており、鍋島さんは「潜る力がないほど弱っているのではないか。浅い場所で休んでいるのだと思う」と推測する。体力が回復できれば自力で外海に出られるが、そのまま力尽きてしまう可能性もあるという。鍋島さんは「船で近づいて無理に湾から追い出そうとせずに、見守ってやるのがいい」と話す。【川畑さおり、小坂春乃】