ドライブレコーダーが捉えた“玉突き事故”の瞬間。車には幼い2人の子供が乗っていた。追突された車の中では、運転していた男性の驚く声と、子どもの泣き声が・・・。
事故が起きたのは、今月4日夜。後部座席に1歳と5歳の子供を乗せた車が、東京・小平市を走行していた。
車は交差点に差し掛かり減速。右折レーンを走る後ろから、軽自動車が近づいてきたその時だった。軽自動車の後ろから、突然、シルバーの車が激突。そのはずみで、軽自動車が、前にいた子供が乗る車めがめて、突っ込んできたのだ。
当時、車内では、子どもたちの泣き声が響き、夫(父親)が「子どもたち大丈夫?」と気づかう様子が見られた。
事故直後の激しい衝撃で、エアバックは作動。ぶつかってきたシルバーの車の下からは、液体のようなものが漏れ出している。
事故からおよそ10分。現場に救急車が到着した。多くの車が道路を行き交う中、事故を起こした男性ドライバーが、救急隊員によって運ばれていった。一方、追突された車の中で、何が起きていたのか。
交差点の右折レーンで止まっていた2台の車に突っ込んできたシルバーの車。軽自動車の前で止まっていた車には4人家族が乗っていて、後部座席には1歳と5歳の兄弟が、チャイルドシートに座っていた。
父親によると、後ろの席にいた5歳の男の子は、体が小さかったためか、事故の衝撃でシートベルトから抜け出てしまい、前のシートに頭を強打したという。
追突された男性は、取材に対して「急に後ろから、車が、ガシャンと来て。とにかく、子供のことが心配でした。あの追突の仕方だと、結構やばいなと思って、本当に言葉が出なくなってしまって」と答えた。
頭を強打した男の子は、事故後、元気そうな姿を見せているということだが、今後、専門病院で精密検査を受ける予定だ。また、車の修理代には、100万円程がかかるという。
現場を取材すると、直線道路が続いていて、見通しもよく、多くの車が早い速度で走行しているのが分かる。事故の原因は、ドライバーによる脇見運転とみられている。
追突された男性によると、事故を起こしたドライバーは「携帯電話を探していたので、前を見ていなくて、ぶつかってしまったと」と話していたそうだ。
取材に対して、追突された男性は、「たぶん、『ながら運転』かなんかで突っ込んだと思います」と事故当時を振り返った。警視庁は、過失運転致傷の疑いを視野に捜査を進めている。
(「イット」1月9日放送)