「不動産の価値はどこを見ればわかるの?」「仲介業者、買い取り業者、どちらがオススメ?」といった素朴な疑問に、『絶対に後悔しない家の売り方』の著者で、不動産コンサルタントの齋藤智明氏が答えます。実家の処分や物件の買い替えなど、不動産の適切な売り方を知りたい人は必読。
短期連載3回目は、「いい不動産屋」を見分けるポイントについて解説します。
売却をする際、仲介業者に頼むにしても、買い取り業者に頼むにしても、そもそもの話として「どんな不動産屋がいいのか?」という疑問があると思います。 「不動産を相続したけど、住む予定がないので売却したい」「資産を整理して一部現金化しておきたい」「子どもたちが巣立って、スモールサイズの家に住み替えたい」「転勤・転職で住んでいた土地を離れることになった」「離婚して家を手放すことに」
不動産売却の理由はさまざまですが、いざ売ろうと思ったときに、どこに頼めばいいのかわからないというのが売主の共通点です。
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そのような不安のなかで、不動産の売却を頼む不動産屋の探し方は、主に次の4つに分けられます。 (1)大手不動産会社に頼む(2)人づてに不動産屋を紹介してもらう(3)駅前の不動産屋を物色して、よさそうなところに入る(4)インターネットを見て決める どの探し方にするかは人それぞれですが、見極めるポイントはいずれも同じです。まずは、信頼して頼める不動産屋かということです。そして、売る側としてではなく、買う側として、その不動産屋に行ったらどう思うかという視点を持つことです。では、それぞれ順に解説していきます。店頭に「いい業者か否か」の答えが落ちているたとえば、(1)(3)の場合であれば、店頭広告を普段から見ておいて、情報が入れ替わっているかをチェックします。スタッフが店頭広告を頻繁に張り替えていたり、看板の内容を替えて情報が更新されていたりするところは、きちんと対応してくれる不動産屋の可能性が高いでしょう。社員教育がしっかりされていて、いい営業マンの在籍率が高いと言えます。Photo by iStock 一方、同じ物件がずっと張り出してあり、かつその物件が相場よりも安く表示されているとか、好立地であるにもかかわらず目を引くものであったら、やや問題があります。相場よりも安い物件などは、当然に売れていくものになります。それが店頭に長らくあるということは、物件に問題があるか、店頭広告を替える気がないのか、あるいは「おとり広告」であるなど、いろいろな理由が考えられます。おとり広告とは、顧客を引きつけるための広告で、最初から取引する意図がない好条件の物件情報や、すでに契約済みのお得な物件情報を掲載しているのです。不動産屋は、おとり広告を見て入ってきた顧客に「すみません、その物件はちょうど成約となってしまいまして」「こちらですとご紹介できます」などと、ほかの物件の紹介へつなげることが目的です。最近はかなり巧妙で、とぼけられてしまうと真相を把握するのはかなり難しいものもあります。情報をきちんと入れ替えているのは、会社が誠実である証拠です。店頭広告に力を入れている会社は、フレッシュな情報とデザイン性のいい広告をお客様に見てもらって、店内に入ってもらいましょうという方針が、しっかりあることがわかります。店構えが清潔か、店員がきちんとあいさつしているかもチェックしてください。Photo by iStock 自分の不動産の情報が、どの不動産屋に張り出されていたら買いたくなるか、そんな視線で眺め、ここだという不動産屋を訪ねましょう。そういう不動産屋は、普段から店頭来店客から物件の要望を聞いています。そのため、売却の相談をしたときに「うちのお客様で、同条件で探している方がいますのでご紹介します」となることもあります。(4)のインターネットにも重なりますが、そのような会社はホームページやネット広告にも力を入れている可能性が高いので、ネットでの検索も忘れずにおこないましょう。ネットよりも安心で確実なアプローチとは?安心度が高いと言えるのが(2)の紹介です。自分と似た条件の売却をした方が「この不動産屋さんのおかげで売却できたよ」と紹介してくれたら、こんなに安心できる不動産屋探しはありません。不動産屋からしても、顧客の人となりも紹介者からうかがうことができるため、大変ありがたく、他社をあまり検討しないため成約率が高くなる案件です。購入のときは「物件ありき」になるので、インターネットだけで判断される方は多くいらっしゃいます。しかし、売却については、会社と担当営業マンの考え方や「経験値の有無」が大きいので、実際にネットだけで判断することは難しいと言えます。ネットは、あくまで「きっかけとして参考にする程度」に留めておくことをおススメします。 たとえば、複数の担当者がホームページに掲載されていて、各人の人柄や経験値が掲載されているものも多くあります。まずはそのなかから、自分と波長が合いそうな担当者を指名して、アポイントを取って訪問することもいいでしょう。 大手会社のサイトはどこを見ても一定のクオリティがあり、甲乙つけがたいものです。一方、地元の不動産屋は、実際の対応は評判がいいものの、サイト上は安っぽく見えてしまうこともあります。そのため、不動産屋をネット上だけで判断するのは至難の業ですので、実際の店舗を眺めてリサーチすることをおススメします。普段から店頭の広告のデザインなどを見ていることで、自分の物件ならここに頼みたいなと思える不動産屋が見つかりやすくなるのです。
そのような不安のなかで、不動産の売却を頼む不動産屋の探し方は、主に次の4つに分けられます。 (1)大手不動産会社に頼む(2)人づてに不動産屋を紹介してもらう(3)駅前の不動産屋を物色して、よさそうなところに入る(4)インターネットを見て決める どの探し方にするかは人それぞれですが、見極めるポイントはいずれも同じです。
まずは、信頼して頼める不動産屋かということです。
そして、売る側としてではなく、買う側として、その不動産屋に行ったらどう思うかという視点を持つことです。
では、それぞれ順に解説していきます。
たとえば、(1)(3)の場合であれば、店頭広告を普段から見ておいて、情報が入れ替わっているかをチェックします。
スタッフが店頭広告を頻繁に張り替えていたり、看板の内容を替えて情報が更新されていたりするところは、きちんと対応してくれる不動産屋の可能性が高いでしょう。社員教育がしっかりされていて、いい営業マンの在籍率が高いと言えます。
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一方、同じ物件がずっと張り出してあり、かつその物件が相場よりも安く表示されているとか、好立地であるにもかかわらず目を引くものであったら、やや問題があります。相場よりも安い物件などは、当然に売れていくものになります。それが店頭に長らくあるということは、物件に問題があるか、店頭広告を替える気がないのか、あるいは「おとり広告」であるなど、いろいろな理由が考えられます。おとり広告とは、顧客を引きつけるための広告で、最初から取引する意図がない好条件の物件情報や、すでに契約済みのお得な物件情報を掲載しているのです。不動産屋は、おとり広告を見て入ってきた顧客に「すみません、その物件はちょうど成約となってしまいまして」「こちらですとご紹介できます」などと、ほかの物件の紹介へつなげることが目的です。最近はかなり巧妙で、とぼけられてしまうと真相を把握するのはかなり難しいものもあります。情報をきちんと入れ替えているのは、会社が誠実である証拠です。店頭広告に力を入れている会社は、フレッシュな情報とデザイン性のいい広告をお客様に見てもらって、店内に入ってもらいましょうという方針が、しっかりあることがわかります。店構えが清潔か、店員がきちんとあいさつしているかもチェックしてください。Photo by iStock 自分の不動産の情報が、どの不動産屋に張り出されていたら買いたくなるか、そんな視線で眺め、ここだという不動産屋を訪ねましょう。そういう不動産屋は、普段から店頭来店客から物件の要望を聞いています。そのため、売却の相談をしたときに「うちのお客様で、同条件で探している方がいますのでご紹介します」となることもあります。(4)のインターネットにも重なりますが、そのような会社はホームページやネット広告にも力を入れている可能性が高いので、ネットでの検索も忘れずにおこないましょう。ネットよりも安心で確実なアプローチとは?安心度が高いと言えるのが(2)の紹介です。自分と似た条件の売却をした方が「この不動産屋さんのおかげで売却できたよ」と紹介してくれたら、こんなに安心できる不動産屋探しはありません。不動産屋からしても、顧客の人となりも紹介者からうかがうことができるため、大変ありがたく、他社をあまり検討しないため成約率が高くなる案件です。購入のときは「物件ありき」になるので、インターネットだけで判断される方は多くいらっしゃいます。しかし、売却については、会社と担当営業マンの考え方や「経験値の有無」が大きいので、実際にネットだけで判断することは難しいと言えます。ネットは、あくまで「きっかけとして参考にする程度」に留めておくことをおススメします。 たとえば、複数の担当者がホームページに掲載されていて、各人の人柄や経験値が掲載されているものも多くあります。まずはそのなかから、自分と波長が合いそうな担当者を指名して、アポイントを取って訪問することもいいでしょう。 大手会社のサイトはどこを見ても一定のクオリティがあり、甲乙つけがたいものです。一方、地元の不動産屋は、実際の対応は評判がいいものの、サイト上は安っぽく見えてしまうこともあります。そのため、不動産屋をネット上だけで判断するのは至難の業ですので、実際の店舗を眺めてリサーチすることをおススメします。普段から店頭の広告のデザインなどを見ていることで、自分の物件ならここに頼みたいなと思える不動産屋が見つかりやすくなるのです。
一方、同じ物件がずっと張り出してあり、かつその物件が相場よりも安く表示されているとか、好立地であるにもかかわらず目を引くものであったら、やや問題があります。
相場よりも安い物件などは、当然に売れていくものになります。それが店頭に長らくあるということは、物件に問題があるか、店頭広告を替える気がないのか、あるいは「おとり広告」であるなど、いろいろな理由が考えられます。
おとり広告とは、顧客を引きつけるための広告で、最初から取引する意図がない好条件の物件情報や、すでに契約済みのお得な物件情報を掲載しているのです。
不動産屋は、おとり広告を見て入ってきた顧客に「すみません、その物件はちょうど成約となってしまいまして」「こちらですとご紹介できます」などと、ほかの物件の紹介へつなげることが目的です。最近はかなり巧妙で、とぼけられてしまうと真相を把握するのはかなり難しいものもあります。
情報をきちんと入れ替えているのは、会社が誠実である証拠です。
店頭広告に力を入れている会社は、フレッシュな情報とデザイン性のいい広告をお客様に見てもらって、店内に入ってもらいましょうという方針が、しっかりあることがわかります。
店構えが清潔か、店員がきちんとあいさつしているかもチェックしてください。
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自分の不動産の情報が、どの不動産屋に張り出されていたら買いたくなるか、そんな視線で眺め、ここだという不動産屋を訪ねましょう。そういう不動産屋は、普段から店頭来店客から物件の要望を聞いています。そのため、売却の相談をしたときに「うちのお客様で、同条件で探している方がいますのでご紹介します」となることもあります。(4)のインターネットにも重なりますが、そのような会社はホームページやネット広告にも力を入れている可能性が高いので、ネットでの検索も忘れずにおこないましょう。ネットよりも安心で確実なアプローチとは?安心度が高いと言えるのが(2)の紹介です。自分と似た条件の売却をした方が「この不動産屋さんのおかげで売却できたよ」と紹介してくれたら、こんなに安心できる不動産屋探しはありません。不動産屋からしても、顧客の人となりも紹介者からうかがうことができるため、大変ありがたく、他社をあまり検討しないため成約率が高くなる案件です。購入のときは「物件ありき」になるので、インターネットだけで判断される方は多くいらっしゃいます。しかし、売却については、会社と担当営業マンの考え方や「経験値の有無」が大きいので、実際にネットだけで判断することは難しいと言えます。ネットは、あくまで「きっかけとして参考にする程度」に留めておくことをおススメします。 たとえば、複数の担当者がホームページに掲載されていて、各人の人柄や経験値が掲載されているものも多くあります。まずはそのなかから、自分と波長が合いそうな担当者を指名して、アポイントを取って訪問することもいいでしょう。 大手会社のサイトはどこを見ても一定のクオリティがあり、甲乙つけがたいものです。一方、地元の不動産屋は、実際の対応は評判がいいものの、サイト上は安っぽく見えてしまうこともあります。そのため、不動産屋をネット上だけで判断するのは至難の業ですので、実際の店舗を眺めてリサーチすることをおススメします。普段から店頭の広告のデザインなどを見ていることで、自分の物件ならここに頼みたいなと思える不動産屋が見つかりやすくなるのです。
自分の不動産の情報が、どの不動産屋に張り出されていたら買いたくなるか、そんな視線で眺め、ここだという不動産屋を訪ねましょう。
そういう不動産屋は、普段から店頭来店客から物件の要望を聞いています。
そのため、売却の相談をしたときに「うちのお客様で、同条件で探している方がいますのでご紹介します」となることもあります。
(4)のインターネットにも重なりますが、そのような会社はホームページやネット広告にも力を入れている可能性が高いので、ネットでの検索も忘れずにおこないましょう。
安心度が高いと言えるのが(2)の紹介です。
自分と似た条件の売却をした方が「この不動産屋さんのおかげで売却できたよ」と紹介してくれたら、こんなに安心できる不動産屋探しはありません。
不動産屋からしても、顧客の人となりも紹介者からうかがうことができるため、大変ありがたく、他社をあまり検討しないため成約率が高くなる案件です。
購入のときは「物件ありき」になるので、インターネットだけで判断される方は多くいらっしゃいます。
しかし、売却については、会社と担当営業マンの考え方や「経験値の有無」が大きいので、実際にネットだけで判断することは難しいと言えます。
ネットは、あくまで「きっかけとして参考にする程度」に留めておくことをおススメします。
たとえば、複数の担当者がホームページに掲載されていて、各人の人柄や経験値が掲載されているものも多くあります。まずはそのなかから、自分と波長が合いそうな担当者を指名して、アポイントを取って訪問することもいいでしょう。 大手会社のサイトはどこを見ても一定のクオリティがあり、甲乙つけがたいものです。一方、地元の不動産屋は、実際の対応は評判がいいものの、サイト上は安っぽく見えてしまうこともあります。そのため、不動産屋をネット上だけで判断するのは至難の業ですので、実際の店舗を眺めてリサーチすることをおススメします。普段から店頭の広告のデザインなどを見ていることで、自分の物件ならここに頼みたいなと思える不動産屋が見つかりやすくなるのです。
たとえば、複数の担当者がホームページに掲載されていて、各人の人柄や経験値が掲載されているものも多くあります。まずはそのなかから、自分と波長が合いそうな担当者を指名して、アポイントを取って訪問することもいいでしょう。 大手会社のサイトはどこを見ても一定のクオリティがあり、甲乙つけがたいものです。
一方、地元の不動産屋は、実際の対応は評判がいいものの、サイト上は安っぽく見えてしまうこともあります。そのため、不動産屋をネット上だけで判断するのは至難の業ですので、実際の店舗を眺めてリサーチすることをおススメします。
普段から店頭の広告のデザインなどを見ていることで、自分の物件ならここに頼みたいなと思える不動産屋が見つかりやすくなるのです。