《1月10日10:00 入館者0人 ダレカキテ・・・》
【写真】「ダレカキテ…」寂しすぎる加茂水族館のツイート Twitter上でつぶやかれた、ある水族館の寂しげなツイートが話題となった。このツイートをしたのは、山形県にある鶴岡市立加茂水族館だ。山形の水族館がしたツイートが話題、反響を聞いた 日本海に面した岬に建っており、「クラゲドリーム館」として親しまれている水族館で、世界各地の貴重なクラゲを60種類以上展示。種類数でギネス世界記録に認定されたこともある。クラゲについて職員が詳しく説明してくれたり、アシカやアザラシと記念撮影ができたりするのも魅力だ。

クラゲたちが作り出す幻想的な世界には、日本だけでなく世界中のクラゲマニアが「行ってみたい!」と憧れる水族館なのだが、この日の来館者は0人。冒頭のツイートとともに載せられた館内写真には、ポツンと職員が立ち尽くしていた。 このツイートは瞬く間に拡散され、約1500万表示、8万アクションを超えた。 今回のツイートを職員に聞いてみると……。「なるべく多くの方に加茂水族館のことを知ってもらおうとの思いで今回の投稿をしました」 一見、シュールにも見える今回のつぶやき、ツイートの内容は職員の裁量に委ねられているそう。来館者数が少ない現状について話を聞くと、「冬の寒い時期ということもありますが、基本的に観光客の方が多くいらっしゃるので、平日はお客様が非常に少ないです。 これまでは“水族館に泊まる”など、冬でも楽しめるような企画を用意していましたが、新型コロナウイルス流行にともない、いくつかの企画をやむなくやめることにいたしました。 冬でもお客様に楽しんでもらいたいと思いながらも、平日の午前10時ぐらいですとお客様が0名ということもありますね」 日本海側の厳しい寒さ、新型コロナの影響にと地方水族館の厳しい実情を語ってくれた。今回のツイートには多くのカモスイファンが反応し、リプライ欄には温かい声が多い。《何度かお伺いしていますがやはり冬場は厳しいですよね。うりくらげ達に会いに行きたいです》《クラゲだらけで幻想的で、しかもクラゲが食べられる。うちからは飛行機で行く距離なので、簡単には行けないけどまたぜひ行きたい水族館。》《東北日本海側とくに鶴岡市の雪は猛吹雪の日もあるので……山形市とかと雪の降り方違うのでびびった記憶がよみがえってきた……》 なかにはツイートを見て来館した人もいるそうで。「Twitterをきっかけにご来館していただいた方もいらっしゃって、本当にありがたいことです。 とはいえ、平日ということもあってお客様は少なく、夏の来館者に比べておよそ10分の1ほど。多くの方々に冬の今でも、足を運んでもらえたら、との思いでこれからもTwitterやFacebookを通して、魅力を発信できたらと思います」 思わぬ形で注目を集めた、加茂水族館。すぐに駆けつけられない距離の人々が、オンラインショップでのグッズ購入や、クラゲとヒーリング音楽を融合させたYouTube動画「オールナイトカモスイ」を見たりして応援しているようだ。 そして、今回のツイートには追伸がある。《皆様「行きたい!」というたくさんの温かいコメントありがとうございます。例年冬は雪の影響で入館者数が減るのですが、最近はコロナの影響でさらに少なくなっています。またコロナや雪が落ち着いて来た時に、ぜひ来館してくださいね。たくさんのクラゲや魚、海獣達が皆様をお待ちしております》 地方水族館の努力が多くの人の心を動かし、その魅力は広く周知された。幻想的な冬のクラゲたちを見に足を伸ばしてみてはどうか。鶴岡市立加茂水族館公式HP→https://kamo-kurage.jp/ 加茂水族館公式チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCBaecD-r5iwKiqkMngdPN4w(取材・文/志村結衣)
Twitter上でつぶやかれた、ある水族館の寂しげなツイートが話題となった。このツイートをしたのは、山形県にある鶴岡市立加茂水族館だ。
日本海に面した岬に建っており、「クラゲドリーム館」として親しまれている水族館で、世界各地の貴重なクラゲを60種類以上展示。種類数でギネス世界記録に認定されたこともある。クラゲについて職員が詳しく説明してくれたり、アシカやアザラシと記念撮影ができたりするのも魅力だ。
クラゲたちが作り出す幻想的な世界には、日本だけでなく世界中のクラゲマニアが「行ってみたい!」と憧れる水族館なのだが、この日の来館者は0人。冒頭のツイートとともに載せられた館内写真には、ポツンと職員が立ち尽くしていた。
このツイートは瞬く間に拡散され、約1500万表示、8万アクションを超えた。
今回のツイートを職員に聞いてみると……。
「なるべく多くの方に加茂水族館のことを知ってもらおうとの思いで今回の投稿をしました」
一見、シュールにも見える今回のつぶやき、ツイートの内容は職員の裁量に委ねられているそう。来館者数が少ない現状について話を聞くと、
「冬の寒い時期ということもありますが、基本的に観光客の方が多くいらっしゃるので、平日はお客様が非常に少ないです。
これまでは“水族館に泊まる”など、冬でも楽しめるような企画を用意していましたが、新型コロナウイルス流行にともない、いくつかの企画をやむなくやめることにいたしました。
冬でもお客様に楽しんでもらいたいと思いながらも、平日の午前10時ぐらいですとお客様が0名ということもありますね」
日本海側の厳しい寒さ、新型コロナの影響にと地方水族館の厳しい実情を語ってくれた。今回のツイートには多くのカモスイファンが反応し、リプライ欄には温かい声が多い。
《何度かお伺いしていますがやはり冬場は厳しいですよね。うりくらげ達に会いに行きたいです》
《クラゲだらけで幻想的で、しかもクラゲが食べられる。うちからは飛行機で行く距離なので、簡単には行けないけどまたぜひ行きたい水族館。》
《東北日本海側とくに鶴岡市の雪は猛吹雪の日もあるので……山形市とかと雪の降り方違うのでびびった記憶がよみがえってきた……》
なかにはツイートを見て来館した人もいるそうで。
「Twitterをきっかけにご来館していただいた方もいらっしゃって、本当にありがたいことです。
とはいえ、平日ということもあってお客様は少なく、夏の来館者に比べておよそ10分の1ほど。多くの方々に冬の今でも、足を運んでもらえたら、との思いでこれからもTwitterやFacebookを通して、魅力を発信できたらと思います」
思わぬ形で注目を集めた、加茂水族館。すぐに駆けつけられない距離の人々が、オンラインショップでのグッズ購入や、クラゲとヒーリング音楽を融合させたYouTube動画「オールナイトカモスイ」を見たりして応援しているようだ。
そして、今回のツイートには追伸がある。
《皆様「行きたい!」というたくさんの温かいコメントありがとうございます。例年冬は雪の影響で入館者数が減るのですが、最近はコロナの影響でさらに少なくなっています。またコロナや雪が落ち着いて来た時に、ぜひ来館してくださいね。たくさんのクラゲや魚、海獣達が皆様をお待ちしております》
地方水族館の努力が多くの人の心を動かし、その魅力は広く周知された。幻想的な冬のクラゲたちを見に足を伸ばしてみてはどうか。
鶴岡市立加茂水族館公式HP→https://kamo-kurage.jp/ 加茂水族館公式チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCBaecD-r5iwKiqkMngdPN4w(取材・文/志村結衣)