今年も残すところあと2日。3年ぶりに新型コロナによる行動制限がない年末年始となりますが、首都圏の鉄道会社では大みそかの終夜運転を取りやめる動きが加速しています。
例えば、東京メトロは去年、銀座線の一部の区間で実施していましたが、今年はすべての路線で、通常の土日ダイヤで運行します。
東京メトロ広報:「コロナの影響で利用者が減少していることなどを踏まえ、終夜運転の見送りを決定しました」
■浅草に影響か…“参拝客減”飲食店は懸念
この影響を大きく受けそうな場所の一つが、浅草寺のある浅草です。
浅草には「東京メトロ」に加え「都営地下鉄」「東武鉄道」「つくばエクスプレス」の4つの路線が走っていますが、そのすべてが終夜運転を行いません。
街の人:「悲しすぎる。足がないとやっぱり。タクシーとかで出るしかない。困ると思う。居酒屋とかあるのかな」「仕方ないけど、という感じ。次の年は、通常に深夜も参拝できるようにしてもらえたらいいなと思う」
周辺には飲食店も多く存在しますが、参拝客の減少も予想されるだけに、こんな懸念もあります。
酒の大桝本店・植木大輔さん:「うちが酒屋なので、他の飲食店さんにお酒を卸すというのをやっているので。卸すお酒の量が減っちゃうので、そこで少しは影響出るのかなと思います」
■花やしき “大みそか”午前1時まで営業
一方で、期待をよせているのが、浅草寺のすぐ隣にある遊園地「花やしき」です。
浅草花やしき・営業部 穂積亜紀さん:「アトラクションを楽しんで頂き、カウントダウンした後に、すぐお隣の浅草寺に行って初詣というのは、ちょうどいいかと」
3年ぶりにカウントダウンイベントを行い、午前1時まで営業する花やしき。始発までの待ち時間を少しでも短くするため、まずは花やしきに寄ってから初詣に行くのはいかが?と、呼び掛けています。
首都圏には他にも、終夜運転を行わない路線が多く存在するため、年をまたいでのお出掛けを考えている人は事前の確認が必要です。