きのう、埼玉県飯能市の住宅で家族3人が死亡しているのが見つかった事件で、逮捕された男の家から複数の鈍器が押収されていたことが新たに分かりました。
私の後ろに見えるブルーシートのかかった家が事件現場です。埼玉県警の捜査員が集まり、午前10時過ぎから現場検証が始まっています。
きのう、埼玉県飯能市の住宅で、この家に住む60代の夫婦と成人の娘とみられる男女3人が死亡しているのが見つかりました。
警察は、現場から逃走していた、近くに住む斎藤淳容疑者(40)を、夫とみられる男性を鈍器のようなもので殴り殺害しようとした疑いで逮捕しています。斎藤容疑者は、取り調べに対し「言いたくない」と述べ、供述を拒んでいるということです。
警察によりますと、3人の遺体には、いずれも頭や首に鈍器のようなもので執拗に殴られた傷があったということですが、その後の警察への取材で斎藤容疑者の家から複数の鈍器が押収されていたことが新たに分かりました。
斎藤容疑者を知る人「数年前に(容疑者を)見かけて、様変わりしていた。(Q.昔はどんな印象だった?)スポーツマンみたいなかっこいい方で」
押収した鈍器にはいずれも血はついておらず、警察は事件後に斎藤容疑者が拭き取り、証拠隠滅を図った可能性もあるとみて、鑑定を進めています。
また、捜査関係者によりますと、夫婦とみられる2人は庭で、娘とみられる女性は玄関の近くで死亡していたということですが、事件の直前、この住宅の駐車場にある防犯カメラに斎藤容疑者が家の敷地に押し入る様子が映っていたことも分かりました。
近所の人が、庭先で男が男性を執拗に殴る様子を目撃していて、警察は、斎藤容疑者が家の中で被害者を殴りつけたあと、庭まで追いかけて執拗に暴行を加えた可能性もあるとみて調べています。