福岡・北九州市などで流通していたゴボウの一部が、中国産にもかかわらず、国産として、10年以上にわたって販売されていたことがわかった。
卸売会社「北九州青果」などへの取材によると、鹿児島・出水市の青果物販売加工会社「毛利商店」が卸したゴボウが、中国産にもかかわらず、青森県産や宮崎県産などと偽装されていたことがわかった。
北九州青果が取り扱うゴボウのうち、2割近くを占めていて、取引が始まった2010年から、10年以上にわたって、偽装が行われていたという。
毛利商店の毛利強社長は、FNNの取材に対し、「『偽装しました』というのは100%間違いない。国産を買って、(市場に)出しても、うちが出した時点で赤字になるものだから、偽装して、少しでも売り上げを上げて」、「(利益の総額はいくら?)ことしの売り上げで、5,000~6,000万円」と話した。
問題は、12月20日に、農水省の抜き打ち検査で発覚。
毛利商店は今後、「補償などの対応にあたりたい」としている。