聖カタリナ学園高校(松山市)野球部の寮で起きた集団暴行について、学校が適切な対応を怠ったなどとして、被害を受けた元生徒(15)が、学校法人や校長らに約3570万円の損害賠償を求める訴訟を地裁に起こした。
23日付。
訴状などによると、元生徒は4月、特待生として野球部の寮に入った。点呼に遅れたとして、5月に複数の部員からスパイクやバットで殴られるなどの集団暴行を受け、頭を打撲するなどした。元生徒は7月、県外の高校に転校した。
野球部では昨年11月にも集団暴行が発生。元生徒は、昨年の事案を把握した学校が、生徒への指導などを行っていなかったことが安全配慮義務違反にあたると指摘している。
元生徒は代理人を通じ、「入学前に時間を戻してほしい」と訴えている。学校法人の担当者は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。