環境省は、花粉を放出するスギ雄花の調査結果をまとめた。11~12月の調査では関東、北陸、中国地方を中心に14都県で雄花の数が過去10年で最も多く、2023年春の花粉の飛散量も同様にこの10年で最多となる可能性があるという。
【写真特集】スギ花粉が作る「魔のサークル」 春のスギ花粉の飛散量を左右する雄花は、その前年の夏(6~8月)の日照時間が長く、気温が高い場合に多くなりやすい。22年は6月下旬から7月初めにかけて記録的な高温になったことが影響したとみられる。

同省によると、スギの人工林で1平方メートル当たりの雄花の数を調べたところ、東北南部から九州にかけての多くの地域で平年(過去10年の平均)よりも多く、島根は平年の約6倍、鳥取は約4倍だった。過去10年で最多だったのは、福島▽栃木▽群馬▽東京▽神奈川▽新潟▽富山▽石川▽福井▽岡山▽鳥取▽島根▽広島▽山口――の14都県だった。 花粉飛散量が多かった翌年は雄花の数は減る傾向がある。22年春の飛散量が例年より多く、6月の日照時間が平年より少なかった東北北部や四国の一部などでは、雄花の数が21年より少なかった。【岡田英】
春のスギ花粉の飛散量を左右する雄花は、その前年の夏(6~8月)の日照時間が長く、気温が高い場合に多くなりやすい。22年は6月下旬から7月初めにかけて記録的な高温になったことが影響したとみられる。
同省によると、スギの人工林で1平方メートル当たりの雄花の数を調べたところ、東北南部から九州にかけての多くの地域で平年(過去10年の平均)よりも多く、島根は平年の約6倍、鳥取は約4倍だった。過去10年で最多だったのは、福島▽栃木▽群馬▽東京▽神奈川▽新潟▽富山▽石川▽福井▽岡山▽鳥取▽島根▽広島▽山口――の14都県だった。
花粉飛散量が多かった翌年は雄花の数は減る傾向がある。22年春の飛散量が例年より多く、6月の日照時間が平年より少なかった東北北部や四国の一部などでは、雄花の数が21年より少なかった。【岡田英】