東京医科大学の元受験生28人が、女性の点数を一律で減点されたのは不当だとして損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は、大学側におよそ1,800万円の支払いを命じた。
この裁判は、東京医科大学の入試で、元受験生の女性28人が「性別を理由に一律に減点され、不利な扱いを受けた」として、慰謝料など、あわせておよそ1億5,000万円の損害賠償を求めたもの。
東京地裁は9日の判決で、得点調整を公表せず受験させたことは、「受験校を選択する自由を侵害した不法行為」と指摘、大学側に対し、女性27人に、あわせておよそ1,800万円の支払いを命じた。
原告・長谷川麻矢さん「女性差別をして、女性を不当に扱って、それで(慰謝料が)1人20万円で許されるのかと考えると、やはりそれは適正な額ではなかったのではないかと感じている」
東京医大は、「判決内容を精査して対応を検討します」とコメントしている。