北朝鮮が14日未明、弾道ミサイル少なくとも1発を発射した。変則軌道で飛翔(ひしょう)した可能性があるとして、防衛省は分析を進めている。
■北朝鮮“ミサイル発射”…日本政府「厳重抗議」
浜田防衛大臣:「我が国として北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議をし、強く非難致しました。こうした状況を踏まえ、いわゆる反撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず検討し、今後とも防衛力の抜本的な強化に取り組んで参ります」
防衛省によると、14日午前1時47分ごろ、北朝鮮が平壌近郊から少なくとも1発の弾道ミサイルを東方向に発射した。
発射されたミサイルは最高高度およそ50キロ、およそ650キロ飛翔し、落下したのは日本のEEZ(排他的経済水域)の外側とみられている。さらに…。
浜田防衛大臣:「当該弾道ミサイルは、変則軌道で飛翔した可能性があり、引き続き分析中であります」
■今月で6回目…防衛大臣「意図は分からない」
12日にも、長距離巡航ミサイルを2発発射したことを発表した北朝鮮。この時も「楕円(だえん)や8の字軌道で2時間50分の間、飛行し、2000キロ先の標的に命中させた」としている。
金正恩総書記:「核武力の無限大かつ、加速的な強化発展に総力を集中しなければならない」
今月に入り、これで6回目。立て続けにミサイル発射を行っている北朝鮮に対し、浜田防衛大臣は次のように述べました。
浜田防衛大臣:「北朝鮮の意図は全く分かりません。それだけ北朝鮮がミサイルを撃っているということは、能力向上のためなのかと推測されますが、確定・否定的なことは申し上げられない。引き続き情報収集、分析及び警戒監視に全力を挙げて参ります」
■北朝鮮軍用機 “飛行禁止区域”に接近
一方、韓国軍は13日午後10時半ごろから14日午前0時20分ごろまでの間に、北朝鮮の軍用機10機余りの接近を識別し、戦闘機「F35A」などを緊急発進させたと発表した。
軍用機は一時、飛行禁止区域の北方5キロ付近まで接近したということだ。