「マスコミにはもう出ないで」…アポなしで突然自宅を訪れた教団幹部から、そう告げられた男性。入信した元妻の高額献金などにより家庭が崩壊したと訴えるこの男性は18日、記者会見を開き、怒りと恐怖を語りました。一方、国会では、教団との接点について追及を受けた山際大臣が「これから新しい事実が出てくる可能性もある」と述べました。【写真を見る】旧統一教会幹部が突然アポなく自宅訪れ「マスコミに出ないで」…元妻入信で“家庭崩壊”の男性が怒りの会見、国会では“瀬戸際大臣”追及続く■元妻が入信の男性 怒りの抗議「言論封殺 許されない」男性はその時の怒りと恐怖を語りました。元妻が入信橋田達夫さん(64)「相手の家庭まで入るってことは絶対にしたらいかんこと。非常識以上」

元妻による旧統一教会への高額献金などが原因で、家庭が崩壊し長男が自殺したという橋田達夫さん。18日、霞が関で記者会見を行いました。怒りの矛先は、教団の「教会改革推進本部」の勅使河原本部長が16日、突然、高知県の自宅を訪ねてきたことです。元妻が入信橋田達夫さん(64)「『勅使河原です』と。『橋田さんと直接会いたいと思って直接来ました』と言って、マスクなしできた。『マスコミにはもう出ないでください』という話だった」前日、電話で断ったにもかかわらず訪れた教団側の対応に、橋田さん側は18日、抗議書を出しました。被害を訴える橋田達夫さんの代理人阿部克臣弁護士「言論を封殺しようとするものであり、社会的に許されるものではない。統一教会および勅使河原氏に厳重に抗議する」元妻が入信橋田達夫さん(64)「そこまでやりますか、人として。そこまでやりますかと本当に」訪問について、旧統一教会はJNNの取材に対し、「こちらとしては誠意をもって訪れた次第です」としています。■“瀬戸際大臣” さらに教団との接点か?教団の問題をめぐり、国会では18日も質疑が行われました。追及の矛先はやはり…立憲民主党後藤祐一衆院議員「大臣の言うせりふが何を信じていいかわからないんですよ、国民からすれば。後出しはない、これ以上ないということで、山際大臣いいですね」山際大志郎 経済再生担当大臣「これから何か新しい事実等々が様々なことで出てくる可能性もございますので、それはそれを私自身がその都度しっかりと説明責任を果たしていくということをしていかなくてはいけないと」立憲民主党後藤祐一衆院議員「総理、まだあるそうです。そろそろこれ引き際じゃないですか。そもそも総理の任命責任ですよ、これは」岸田総理「今後こうした団体との関係ははっきりと関係を絶つことを確認し、それを条件に任命をおこなったということであります」教団との接点がさらに明らかになる可能性を示した山際大臣。■自民・石井氏「野党だらしない」発言 後に撤回自民党からは余裕ともとれる、ある発言も飛び出しています。17日夜、岸田総理らとの会食後、報道陣の取材に応じた参議院の石井議院運営委員長。どんな話題が出たのか問われると…自民党石井準一参院議運委員長「どんな話って(午後)5時1分で衆(議院)の予算委員会が終わるなんて緊張感がないねって、野党側に。“瀬戸際大臣”の首をとるのに5時1分で終わって首とれるのか、野党がだらしないねって話」17日の予算委員会がほぼ定刻どおりに終わったことについて「野党がだらしない」と繰り返しました。石井氏が務める「議院運営委員長」は与野党各党の意見を聴き国会運営を取りまとめる要職です。野党側は…立憲民主党安住淳国対委員長「予算委員会の初日に大酒飲んでそういうコメントする人こそ緊張感がないのでは。野党側は真剣にやっていますよ、失礼極まりない」国民民主党玉木雄一郎代表「参議院の自民党として、山際大臣がふさわしくないとお考えなら、野党のアクションを待つまでもなくお辞めになっていただいたらいいんじゃないですか」18日朝、参議院の自民党幹部から厳重注意を受けた石井氏は発言を撤回しました。自民党石井準一参院議運委員長「各党の皆様方を冒涜するような発言だったとの指摘もあります。申し訳ございませんでした。政府も含めて緊張感がないんだというような思いがあったので、そういう発言が出てしまったのではないかと」石井氏は「総理との会食のなかでそういう話題は出ていない」と釈明しました。■解散命令請求の可能性は? 総理の本気度は?また、論戦が交わされたのが旧統一教会への宗教法人法に基づく調査についてです。宗教法人への解散命令請求が認められるのは、刑事責任が確定した場合だと政府は説明してきました。しかし、それでは教団への解散命令を請求できないのではないかと野党側が問いました。立憲民主党長妻昭政調会長「旧統一教会の本体については刑事的責任が確定判決で問われていない。一貫して言っている政府の解釈を変えない限り永久に解散請求できない」岸田総理「(電話相談窓口の)1700件の相談事例の中に警察につないだ案件がある」岸田総理は、この警察につないだ案件のなかには刑法などに抵触する可能性のある内容も含まれていると明かしました。およそ1700件の相談のうち、警察につないだ相談はおよそ70件に上るとしています。立憲民主党長妻昭政調会長「(解散命令請求に)結局何年かかるんだという話。警察が捜査して起訴して裁判で相当争えば最高裁までいく。そこで確定判決が出て初めてということになる。3・4・5年かかる」政府が旧統一教会の解散命令請求まで踏み込むことはあるのでしょうか。
「マスコミにはもう出ないで」…アポなしで突然自宅を訪れた教団幹部から、そう告げられた男性。入信した元妻の高額献金などにより家庭が崩壊したと訴えるこの男性は18日、記者会見を開き、怒りと恐怖を語りました。一方、国会では、教団との接点について追及を受けた山際大臣が「これから新しい事実が出てくる可能性もある」と述べました。
【写真を見る】旧統一教会幹部が突然アポなく自宅訪れ「マスコミに出ないで」…元妻入信で“家庭崩壊”の男性が怒りの会見、国会では“瀬戸際大臣”追及続く■元妻が入信の男性 怒りの抗議「言論封殺 許されない」男性はその時の怒りと恐怖を語りました。元妻が入信橋田達夫さん(64)「相手の家庭まで入るってことは絶対にしたらいかんこと。非常識以上」

元妻による旧統一教会への高額献金などが原因で、家庭が崩壊し長男が自殺したという橋田達夫さん。18日、霞が関で記者会見を行いました。怒りの矛先は、教団の「教会改革推進本部」の勅使河原本部長が16日、突然、高知県の自宅を訪ねてきたことです。元妻が入信橋田達夫さん(64)「『勅使河原です』と。『橋田さんと直接会いたいと思って直接来ました』と言って、マスクなしできた。『マスコミにはもう出ないでください』という話だった」前日、電話で断ったにもかかわらず訪れた教団側の対応に、橋田さん側は18日、抗議書を出しました。被害を訴える橋田達夫さんの代理人阿部克臣弁護士「言論を封殺しようとするものであり、社会的に許されるものではない。統一教会および勅使河原氏に厳重に抗議する」元妻が入信橋田達夫さん(64)「そこまでやりますか、人として。そこまでやりますかと本当に」訪問について、旧統一教会はJNNの取材に対し、「こちらとしては誠意をもって訪れた次第です」としています。■“瀬戸際大臣” さらに教団との接点か?教団の問題をめぐり、国会では18日も質疑が行われました。追及の矛先はやはり…立憲民主党後藤祐一衆院議員「大臣の言うせりふが何を信じていいかわからないんですよ、国民からすれば。後出しはない、これ以上ないということで、山際大臣いいですね」山際大志郎 経済再生担当大臣「これから何か新しい事実等々が様々なことで出てくる可能性もございますので、それはそれを私自身がその都度しっかりと説明責任を果たしていくということをしていかなくてはいけないと」立憲民主党後藤祐一衆院議員「総理、まだあるそうです。そろそろこれ引き際じゃないですか。そもそも総理の任命責任ですよ、これは」岸田総理「今後こうした団体との関係ははっきりと関係を絶つことを確認し、それを条件に任命をおこなったということであります」教団との接点がさらに明らかになる可能性を示した山際大臣。■自民・石井氏「野党だらしない」発言 後に撤回自民党からは余裕ともとれる、ある発言も飛び出しています。17日夜、岸田総理らとの会食後、報道陣の取材に応じた参議院の石井議院運営委員長。どんな話題が出たのか問われると…自民党石井準一参院議運委員長「どんな話って(午後)5時1分で衆(議院)の予算委員会が終わるなんて緊張感がないねって、野党側に。“瀬戸際大臣”の首をとるのに5時1分で終わって首とれるのか、野党がだらしないねって話」17日の予算委員会がほぼ定刻どおりに終わったことについて「野党がだらしない」と繰り返しました。石井氏が務める「議院運営委員長」は与野党各党の意見を聴き国会運営を取りまとめる要職です。野党側は…立憲民主党安住淳国対委員長「予算委員会の初日に大酒飲んでそういうコメントする人こそ緊張感がないのでは。野党側は真剣にやっていますよ、失礼極まりない」国民民主党玉木雄一郎代表「参議院の自民党として、山際大臣がふさわしくないとお考えなら、野党のアクションを待つまでもなくお辞めになっていただいたらいいんじゃないですか」18日朝、参議院の自民党幹部から厳重注意を受けた石井氏は発言を撤回しました。自民党石井準一参院議運委員長「各党の皆様方を冒涜するような発言だったとの指摘もあります。申し訳ございませんでした。政府も含めて緊張感がないんだというような思いがあったので、そういう発言が出てしまったのではないかと」石井氏は「総理との会食のなかでそういう話題は出ていない」と釈明しました。■解散命令請求の可能性は? 総理の本気度は?また、論戦が交わされたのが旧統一教会への宗教法人法に基づく調査についてです。宗教法人への解散命令請求が認められるのは、刑事責任が確定した場合だと政府は説明してきました。しかし、それでは教団への解散命令を請求できないのではないかと野党側が問いました。立憲民主党長妻昭政調会長「旧統一教会の本体については刑事的責任が確定判決で問われていない。一貫して言っている政府の解釈を変えない限り永久に解散請求できない」岸田総理「(電話相談窓口の)1700件の相談事例の中に警察につないだ案件がある」岸田総理は、この警察につないだ案件のなかには刑法などに抵触する可能性のある内容も含まれていると明かしました。およそ1700件の相談のうち、警察につないだ相談はおよそ70件に上るとしています。立憲民主党長妻昭政調会長「(解散命令請求に)結局何年かかるんだという話。警察が捜査して起訴して裁判で相当争えば最高裁までいく。そこで確定判決が出て初めてということになる。3・4・5年かかる」政府が旧統一教会の解散命令請求まで踏み込むことはあるのでしょうか。
男性はその時の怒りと恐怖を語りました。
元妻が入信橋田達夫さん(64)「相手の家庭まで入るってことは絶対にしたらいかんこと。非常識以上」
元妻による旧統一教会への高額献金などが原因で、家庭が崩壊し長男が自殺したという橋田達夫さん。18日、霞が関で記者会見を行いました。怒りの矛先は、教団の「教会改革推進本部」の勅使河原本部長が16日、突然、高知県の自宅を訪ねてきたことです。
元妻が入信橋田達夫さん(64)「『勅使河原です』と。『橋田さんと直接会いたいと思って直接来ました』と言って、マスクなしできた。『マスコミにはもう出ないでください』という話だった」
前日、電話で断ったにもかかわらず訪れた教団側の対応に、橋田さん側は18日、抗議書を出しました。
被害を訴える橋田達夫さんの代理人阿部克臣弁護士「言論を封殺しようとするものであり、社会的に許されるものではない。統一教会および勅使河原氏に厳重に抗議する」
元妻が入信橋田達夫さん(64)「そこまでやりますか、人として。そこまでやりますかと本当に」
訪問について、旧統一教会はJNNの取材に対し、「こちらとしては誠意をもって訪れた次第です」としています。
教団の問題をめぐり、国会では18日も質疑が行われました。追及の矛先はやはり…
立憲民主党後藤祐一衆院議員「大臣の言うせりふが何を信じていいかわからないんですよ、国民からすれば。後出しはない、これ以上ないということで、山際大臣いいですね」
山際大志郎 経済再生担当大臣「これから何か新しい事実等々が様々なことで出てくる可能性もございますので、それはそれを私自身がその都度しっかりと説明責任を果たしていくということをしていかなくてはいけないと」
立憲民主党後藤祐一衆院議員「総理、まだあるそうです。そろそろこれ引き際じゃないですか。そもそも総理の任命責任ですよ、これは」
岸田総理「今後こうした団体との関係ははっきりと関係を絶つことを確認し、それを条件に任命をおこなったということであります」
教団との接点がさらに明らかになる可能性を示した山際大臣。

自民党からは余裕ともとれる、ある発言も飛び出しています。17日夜、岸田総理らとの会食後、報道陣の取材に応じた参議院の石井議院運営委員長。どんな話題が出たのか問われると…
自民党石井準一参院議運委員長「どんな話って(午後)5時1分で衆(議院)の予算委員会が終わるなんて緊張感がないねって、野党側に。“瀬戸際大臣”の首をとるのに5時1分で終わって首とれるのか、野党がだらしないねって話」
17日の予算委員会がほぼ定刻どおりに終わったことについて「野党がだらしない」と繰り返しました。石井氏が務める「議院運営委員長」は与野党各党の意見を聴き国会運営を取りまとめる要職です。
野党側は…
立憲民主党安住淳国対委員長「予算委員会の初日に大酒飲んでそういうコメントする人こそ緊張感がないのでは。野党側は真剣にやっていますよ、失礼極まりない」
国民民主党玉木雄一郎代表「参議院の自民党として、山際大臣がふさわしくないとお考えなら、野党のアクションを待つまでもなくお辞めになっていただいたらいいんじゃないですか」
18日朝、参議院の自民党幹部から厳重注意を受けた石井氏は発言を撤回しました。
自民党石井準一参院議運委員長「各党の皆様方を冒涜するような発言だったとの指摘もあります。申し訳ございませんでした。政府も含めて緊張感がないんだというような思いがあったので、そういう発言が出てしまったのではないかと」
石井氏は「総理との会食のなかでそういう話題は出ていない」と釈明しました。
また、論戦が交わされたのが旧統一教会への宗教法人法に基づく調査についてです。宗教法人への解散命令請求が認められるのは、刑事責任が確定した場合だと政府は説明してきました。しかし、それでは教団への解散命令を請求できないのではないかと野党側が問いました。
立憲民主党長妻昭政調会長「旧統一教会の本体については刑事的責任が確定判決で問われていない。一貫して言っている政府の解釈を変えない限り永久に解散請求できない」
岸田総理「(電話相談窓口の)1700件の相談事例の中に警察につないだ案件がある」
岸田総理は、この警察につないだ案件のなかには刑法などに抵触する可能性のある内容も含まれていると明かしました。およそ1700件の相談のうち、警察につないだ相談はおよそ70件に上るとしています。
立憲民主党長妻昭政調会長「(解散命令請求に)結局何年かかるんだという話。警察が捜査して起訴して裁判で相当争えば最高裁までいく。そこで確定判決が出て初めてということになる。3・4・5年かかる」
政府が旧統一教会の解散命令請求まで踏み込むことはあるのでしょうか。