今夏の新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株による感染拡大期(第7波)に、発熱した大分県内の50代女性が救急搬送されたものの、新型コロナの感染を疑われて11の医療機関に受け入れを断られていたことが県などへの取材で判明した。女性は救急要請から約1時間40分後に12件目の病院に搬送されたが、翌日に死亡した。コロナに感染しておらず、死因は熱中症とされた。
「過密接種」「2種混在」ワクチンに思わぬ課題 19日にあった県議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会で、軽症者を受け入れる大分市内の医療機関の理事長が報告した。理事長によると、コロナ感染の疑いがみられたため多くの医療機関から「コロナ病棟の空床がない」として受け入れが断られたという。 現在、救急救命士による現場での抗原検査は認められていないが理事長は「現場で感染の有無が分かれば、受け入れ医療機関があったのではないか」と問題提起した。【津島史人】
19日にあった県議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会で、軽症者を受け入れる大分市内の医療機関の理事長が報告した。理事長によると、コロナ感染の疑いがみられたため多くの医療機関から「コロナ病棟の空床がない」として受け入れが断られたという。
現在、救急救命士による現場での抗原検査は認められていないが理事長は「現場で感染の有無が分かれば、受け入れ医療機関があったのではないか」と問題提起した。【津島史人】