11月11日は、まっすぐ伸びるように見えることから「もやしの日」。
身近な安い食材“もやし”ですが、7日、もやしの生産者による協会が新聞にこんな全面広告を出しました。
工業組合もやし生産者協会:「『物価の優等生』として家計に貢献できることは、私たちの誇りでもありました。しかし、安さばかりを追求していては、もう続けて行けない状況です」
広告を出した協会の理事長は。
工業組合もやし生産者協会・林正二理事長:「もやし業界は今、大変厳しい状況にあります。特に今年は原料価格の高騰、物流費が上がったり、すべてのコストが非常に重くのし掛かってきた」
原料価格は、30年前と比べて3倍に…。
都内のスーパーでは…。
スーパーイズミ・五味衛社長:「1袋29円で販売しています」
とにかく安い、もやし。
生産現場では。
飯塚商店・飯塚雅俊代表:「多くのもやし店は中国産の緑豆を使っている。緑豆の価格はものすごく上がっていて、自分の感覚だとちょっと考えられない」
工業組合もやし生産者協会・林正二理事長:「(販売しているもやしの)安さは正常ではない。生産者が身銭を切って作って、利益が出ない状況で納品して、日本の多くのもやし生産者が赤字に陥っている。本当に苦しい、厳しいということを今のもやしの価格に関して理解してほしい」
赤字だけでは済まず、廃業している所もあるといいます。
街の人は。
60代女性:「(値上がりは)ショックです」
60代男性:「必要だったら買います。そのくらいの値上がりは必要だと思います」