東京都教育委員会は9日、新型コロナウイルス対策の「黙食ルール」を守らない児童に長期にわたる過剰な指導をしたとして、区立小学校の男性教諭(33)を減給10分の1(1か月)の懲戒処分にした。
発表によると、教諭は昨年11月11日、給食中に私語をやめない男子児童に廊下で食事をするよう指示した上、机や椅子も廊下に出し、同29日まで室内に戻ることを許可しなかった。教室は室内と廊下が仕切られておらず、その間、児童は他の児童から約50センチ離れた場所で授業を受け続けた。都教委の調査に対し、教諭は「児童が反省していなかったから、教室に戻さなかった」と話しているという。
都教委はまた、顧問をしていた運動部の女子生徒の胸を触るなどした区立中学校の男性教諭(27)を懲戒免職とした。男性教諭は、他の女子生徒に対しても、体を抱えてマットにのせるなどのセクハラを行っていたといい、「コミュニケーションの一環だった」と話しているという。