この7つを捨ててみると「貯まる人」に近づける!「貯まる人」になるためには、お金をひたすら貯めることだけが重要なのではありません。実は、「捨てた方がいいもの」もあるんですよ。そこで、貯まる人になるために捨てるべきものを7つあげましたので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 不要なメルマガネットショッピングを一回でもすると、あとからあとからメールマガジンが届きませんか? 「今ならお得! セール実施中」「この期間はポイント5倍」などと購買意欲をあおられて、つい買っていないでしょうか。欲しいものであれば朗報ですが、そうでなければ余計なものに目移りをして衝動買いをしてしまうお誘いともいえるかも……。
不要なメルマガは配信停止にして、衝動買いをシャットアウトしましょう。
2. 「必要かも」「便利かも」という曖昧な気分本来、大事なお金は「欲しいもの」「大切なもの」のために使いたいですよね。ところが、人間の心は弱いもので、自戒を込めて申し上げますと「必要かもしれない」「あると便利かもしれない」という曖昧な気分で買い物をしてしまうシーンが多々あるのです。そういう気分で買ったものを、長期間大事に使うことは、あまりないのでは?
突然心に湧きあがってくる「必要かも」「便利かも」という曖昧な気分はスッパリと捨て、冷静な自分になったときに、本当に「必要!」「欲しい!」と思えるものにお金を使うようにしましょう。
3. 使わないクレジットカードキャンペーンや特典などに惹かれて、ついクレジットカードが増えてはいないでしょうか。貯まる人に取材をすると、クレジットカードの枚数は2~4枚程度の人が多いのです。
持っているクレジットカードが多いと、割引などの特典に惹かれる機会が増え、あちらこちらで余計なものを買ってしまいがち。また、ほとんど使っていないカードのため、制度が変わったことに気づかず、年会費が毎年落とされていた……ということも起こるでしょう。
また、コロナ禍により、活動範囲が変わった方も多いと思います。よく行くお店で便利だったクレジットカードも、今はほとんど使っていない、ということもあるかもしれません。
現在、よく使うクレジットカード2~3枚に絞って、あとは解約してしまいましょう。枚数が減ることで、カードのポイントも集中できるので貯まりやすくなります。
4. あまり使わないポイントカードクレジットカードに続き、ポイントカードも要検討です。「ポイントがつくからあのお店に行こう」「今日はポイントが3倍だから買い物をしよう」などと、ポイントカードに振り回されていないでしょうか。
主従関係がどうなっているかが重要。自分が“主”で、ポイントカードが“従”ならよいのですが、逆であればポイントカードのいいように自分が使われて、余計な出費がどんどんかさみます。有効期限が迫ったポイントを使うために、ポイントをはるかに超えて余計なものをたくさん買ってしまったというケースも。
最近は、ポイントカードだけでなく、ポイントがアプリで利用できるケースもありますよね。便利な一方で、あまり行かないお店なのに、ポップアップの通知で「ポイント10倍」などという文字を見て、つられて買い物をしたりすることもあったり。
「ポイントありき」の買い物が増えることのないよう、頻繁に行くお店、愛用しているお店以外の、あまり使わないポイントカードやアプリは捨ててしまいましょう。
5. お財布に突っ込まれたレシートもらったレシートを、お財布の中に2週間も3週間も突っ込んだままではないでしょうか。レシートでいっぱいだと、せっかくポイントカードや割引券があったとしても、埋もれてしまって行方不明に。ここぞというときに見つけ出せなかった経験はありませんか?
週に1度くらいはお財布の中をチェックして、レシートを取り出しておきましょう。お金の扱いが丁寧になれば、冷静に買い物ができるようになるというメリットも。レシートをとっておいて、まとめて家計簿をつけたり、家計簿アプリで撮影したい方は、家計簿用のクリアファイルや箱などに移しておくと、お財布がすっきりします。
6. ボロボロのお財布貯まる人と貯まらない人に取材をすると、貯まる人はきれいなお財布、貯まらない人はボロボロに使い込んでいるお財布というケースがよくあります。
ボロボロのお財布を使っていると、お金に対しても気分が雑になり、無駄遣いが増えがち。きれいなお財布を使っていると、お財布やお金の扱いが丁寧になり、お金を大事に使おうという気持ちが湧くはずです。
ただし、単に、買ってすぐの新品がよいという意味ではありません。長年気に入っているものを使っている方でも、日々丁寧に扱っていれば、味わいのある年季が感じられるお財布になるでしょう。
雑に扱っていてボロボロだなと感じた方は、お財布をきれいなものに一新して、スマートにお金を使えるようになりたいですね。
7. 「家計簿をちゃんとつけなきゃ」という気持ち「お金を貯めるためには、まずは家計簿をちゃんとつけなくちゃ」と思い込んでいる人が非常に多いですが……あなたはいかがでしょうか?
実は、家計簿をつけるのをマストにしてしまうと失敗につながります。「忙しくて今日はつけられなかった」→「また明日、つけよう」→「今日も無理だった、週末につけよう」→「あ、気づいたら週末も過ぎていた。レシートもいっぱいでよくわからない」→「家計簿をつけるのは自分には無理だ。お金を貯めるのも、自分は無理なんだ」……と、悪い方に向かってしまいがち。特に現代を生きる私たちは、忙しいですものね。
もちろん、家計簿をしっかりつけられればベストですが、「ちゃんとつけなきゃ」とマストにすることは禁物。出費の現状を把握するには、例えば「1週間だけつけてみよう」「固定費(月に決まった出費があるもの。家賃や住宅ローン、水道光熱費、携帯電話代、習い事代など)だけチェックしてみよう」などと、できるだけハードルを低くしてから始めることをおすすめします。
“捨てるもの”といっても、実質的な“モノ”から精神的な“モノ”まで実にさまざま。「貯まる人」になるために、ぜひ試してみてください。
文:西山 美紀(ファイナンシャルプランナー)