金融庁が公開した動画が波紋を広げている。対談相手にインターネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)開設者の「ひろゆき」こと西村博之氏が登場したからだ。同氏は民事訴訟で敗訴後も賠償金を支払っていないとされ、不適切な起用だと指摘する声がネット上で噴出しているが、鈴木俊一金融担当相は30日の閣議後記者会見で「問題があるとは考えていない。削除する予定はない」と述べた。
金融庁長官「地域経済への貢献重要」 動画は24日、動画投稿サイト「ユーチューブ」の金融庁公式チャンネルで公開された。同庁の広報活動の一環で、「ひろゆき×金融庁 金融リテラシーと資産形成を語る」のタイトルで2回にわたって配信された。動画では同庁の総合政策課長とひろゆき氏がつみたてNISAなどについてオンライン上で対談している。30日昼までに動画の再生数は前後編合わせて計6万回を超えた。

公開直後からネット交流サービス(SNS)などで批判が続出。ひろゆき氏がかつて、2ちゃんねるの悪質な投稿を放置したなどとして民事訴訟で支払いを命じられた賠償金の支払いをしていないとされており、「賠償金を踏み倒した人を起用すべきではない」などの批判が相次いだ。 鈴木氏は30日の記者会見でこの問題について問われ、「金融リテラシーの必要性に関心を持ってもらうための取り組みの一環で、知名度が高く若年層を中心に人気のあるひろゆき氏に出演していただいた。批判の声があることは承知しているが今回の広報活動とは関係のない民事訴訟に関することで、問題があるとは考えていない」と回答。鈴木氏によると、ひろゆき氏に動画出演の報酬は支払っていないという。【高田奈実】
動画は24日、動画投稿サイト「ユーチューブ」の金融庁公式チャンネルで公開された。同庁の広報活動の一環で、「ひろゆき×金融庁 金融リテラシーと資産形成を語る」のタイトルで2回にわたって配信された。動画では同庁の総合政策課長とひろゆき氏がつみたてNISAなどについてオンライン上で対談している。30日昼までに動画の再生数は前後編合わせて計6万回を超えた。
公開直後からネット交流サービス(SNS)などで批判が続出。ひろゆき氏がかつて、2ちゃんねるの悪質な投稿を放置したなどとして民事訴訟で支払いを命じられた賠償金の支払いをしていないとされており、「賠償金を踏み倒した人を起用すべきではない」などの批判が相次いだ。
鈴木氏は30日の記者会見でこの問題について問われ、「金融リテラシーの必要性に関心を持ってもらうための取り組みの一環で、知名度が高く若年層を中心に人気のあるひろゆき氏に出演していただいた。批判の声があることは承知しているが今回の広報活動とは関係のない民事訴訟に関することで、問題があるとは考えていない」と回答。鈴木氏によると、ひろゆき氏に動画出演の報酬は支払っていないという。【高田奈実】