岸田総理は、対面ではおよそ3年ぶりに行った日中首脳会談を終えて記者団の取材に応じ、「私と習主席との初めての対面での会談だったが、日中関係の大局的な方向性とともに課題や懸案協力の可能性について率直かつ突っ込んだ議論ができたと感じている」「建設的かつ安定的な日中関係を構築していくための対話を進めていくための良いスタートになった」と成果を述べました。
そのうえで、岸田総理は「私から、尖閣諸島を含む東シナ海情勢や中国による弾道ミサイル発射等の軍事的活動について深刻な懸念を表明し、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調した」と述べたほか、「安全保障分野の意思疎通の強化で一致をした」と強調しました。
さらに、「日中関係は地域と国際社会の平和と繁栄にとって、共に重要な責任を有する大国であり、建設的かつ安定的な日中関係の構築という方向性を双方の努力で現実のものとしていくことが重要である旨を述べ、基本的な考え方について習主席との間で一致を見た」と明らかにしました。