19日未明、宇都宮市で試運転中の次世代型路面電車・LRTが脱線した事故で、市は事故当時の詳細を発表しました。
発表によりますと、JR宇都宮駅東口停留場近くの事故現場のカーブに差し掛かる際、車両は時速13キロで走行していたということです。この区間の設定速度は時速15キロで、18日に同じ線路を初めて走行した際は時速5キロで通過し問題は発生しませんでした。
車両はカーブに入ったところ異常を感じ非常ブレーキをかけたものの、3両編成のうち2両が脱線したということです。車両は歩道に進入し車止め3本と地上変圧器、車両の先頭部とパンタグラフが破損しました。
当時乗っていた運転士ら15人と見物していた人にけがはありませんでした。
市は運行記録の確認など事故原因究明を進めるとともに、対応策について有識者の意見も踏まえて軌道事業連絡会議で検討を進めることにしています。