森喜朗元首相(85)は18日、都内で開かれた日本維新の会・鈴木宗男参院議員の「叱咤激励する会」であいさつし、ウクライナ情勢に言及した。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、終戦のメドが立っていない。森氏は「ロシアのプーチン大統領だけが批判されています。ゼレンスキーがまったくなにも叱られないのはどういうことなのか。ゼレンスキー氏は多くのウクライナ人の人たちを苦しめている」と、ゼレンスキー大統領を批判した。
森氏は政治家時代、プーチン大統領に北大西洋条約機構(NATO)への加盟を促したことがあったという。その際、プーチン氏は「それも考えないことではないが、米国が認めないだろう」と応じたという。
岸田文雄首相はカンボジアの首都プノンペンで開かれた東アジアサミットで、ウクライナ侵略や核兵器による威嚇などを厳しく非難している。
森氏は「(岸田首相は)米国一辺倒になってしまった」と嘆き、ウクライナ戦争を止められる政治家の名前を上げた。
「この事態を収める役は安倍晋三元首相だった。プーチンを説得できるのは鈴木宗男さんだ」(森氏)
今後の見通しについて森氏は「このままいけば、核を使うかもしれない。プーチン氏にもメンツというものがある」と指摘した。