兵庫県加東市の池で昨年7月、孫の男児=当時(2)=を溺死させたとして殺人罪に問われた祖母の無職木本恵理子被告(51)=同市=は21日、神戸地裁姫路支部(佐藤洋幸裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告はけんかの絶えない娘夫婦の代わりに孫の面倒を見ており、確執があった娘婿とこれ以上関わりたくないとして孫と無理心中を図ったと指摘。無関係な孫を巻き込んだ身勝手な犯行だとした。
弁護側は悪質性は高くなく、被告だけを責められる家庭環境ではなかったと主張した。