街中で、救急車がサイレンを鳴らしながら走行する様子は、見かけたことがある人も多いでしょう。
では、そもそも救急車のサイレンはなぜ鳴らす必要があるのでしょうか。
【画像】価格は8000万円超!? 日産の超カッコイイ「最新救急車」を画像で見る(12枚) これについて、熊本県熊本市の消防局が投稿した啓発動画が話題となっています。救急車のサイレンはなぜ必要?(画像はイメージ) 熊本市消防局は、「【熊本市消防局】No Siren, No Ambulance ~サイレンは命のために鳴らしています~」という3分ほどの動画を公式YouTubeに公開。

この動画は実際の記録をもとに職員が再現して収録されています。 動画の冒頭では、指令員の「はい119番です。どうされました?」という応答のあとに、通報者から以下のような問いが。「あの、救急車ってサイレン鳴らしますよね?鳴らさないで来てほしいんですけど」 その後、指令員が症状について尋ねると通報者は腹痛とうったえます。 指令員は「救急車が向かうので住所を」と尋ねると、再び「サイレンを鳴らさないできてもらえますか?」という通報者からの要望の声が。 これに対し指令員は、「サイレンはですね、一刻もはやく安全に現場に向かうために必要ですので」と答えますが、通報者からは「じゃあ自分で行こうかな」「どうにかします」と話し、電話が切断される様子が見られます。 多い日には24時間で200件にも及ぶ119番通報だといいますが、さまざまな理由でサイレンを鳴らさないでほしいとの要望の声があげられているといい、なかには「サイレンとか鳴らさないで来てくださいね、そんな緊急じゃないので」との声も。 動画では「確かにサイレンはうるさいかもしれない、大げさかもしれない、迷惑かもしれない」というコメントのあとに、「誰かの命のためには鳴らさないといけない」という言葉が強調されています。 道路交通法施行令第14条では、緊急自動車の要件として「緊急の用務のため運転するときはサイレンを鳴らし、かつ赤色の警光灯をつけなければならない(一部抜粋)」と規定されており、サイレンを鳴らすこと自体が法律で決められています。 動画の終わりには、救急車のサイレンに関して以下のように呼びかけられています。「熊本市消防局からのお願いです。 現場に向かう救急車は出動中の事故を未然に防ぐため、通報内容に関わらずサイレンと赤色灯を使用します。 救急車のサイレン使用、緊急走行にご理解とご協力をお願いします」 この動画に対して、ユーザーからは多くの反響が寄せられており、「鳴らさないでほしいという人がいるのは驚き」「果たしてその出動は緊急なのかと思ってしまう」という声や「救急車は無料のタクシーじゃないよ」の声が寄せられました。 一方で「サイレン鳴らさないでという気持ちは分かる」「気持ちはわかるけど、これは救急隊員や周囲の人たちの安全を守るためでもある」「近所迷惑と思ったことあるけど命を救うための救急だからあれこれ言っている場合じゃない」と、サイレンを鳴らさないでという気持ちに共感する声があるものの、サイレンの重要性について再認識する声も見られました。※ ※ ※ 動画の説明欄には、動画の制作経緯について以下のようにコメントしています。「『サイレンを鳴らさないでほしい。』 一刻も早く、かつ安全に現場に着くためには、サイレンの使用は必須です。『夜なので家の近くになったら止めてほしい。』夜の緊急走行は昼間の何倍も危険です。 住宅街などの見通し悪いところでは、サイレンで注意喚起をしながら走行します。 熊本市消防局では、市民啓発動画を制作し、広く理解を求めることにしました」 今回の動画は、2022年11月9日に掲載されましたが、すでに1万5000回以上の再生されているなど、多くの反響を呼んでいます。 この動画を通して、救急車のサイレンの重要性の再認識が少しでも進むことが望まれます。
これについて、熊本県熊本市の消防局が投稿した啓発動画が話題となっています。
熊本市消防局は、「【熊本市消防局】No Siren, No Ambulance ~サイレンは命のために鳴らしています~」という3分ほどの動画を公式YouTubeに公開。
この動画は実際の記録をもとに職員が再現して収録されています。
動画の冒頭では、指令員の「はい119番です。どうされました?」という応答のあとに、通報者から以下のような問いが。
「あの、救急車ってサイレン鳴らしますよね?鳴らさないで来てほしいんですけど」
その後、指令員が症状について尋ねると通報者は腹痛とうったえます。
指令員は「救急車が向かうので住所を」と尋ねると、再び「サイレンを鳴らさないできてもらえますか?」という通報者からの要望の声が。
これに対し指令員は、「サイレンはですね、一刻もはやく安全に現場に向かうために必要ですので」と答えますが、通報者からは「じゃあ自分で行こうかな」「どうにかします」と話し、電話が切断される様子が見られます。
多い日には24時間で200件にも及ぶ119番通報だといいますが、さまざまな理由でサイレンを鳴らさないでほしいとの要望の声があげられているといい、なかには「サイレンとか鳴らさないで来てくださいね、そんな緊急じゃないので」との声も。
動画では「確かにサイレンはうるさいかもしれない、大げさかもしれない、迷惑かもしれない」というコメントのあとに、「誰かの命のためには鳴らさないといけない」という言葉が強調されています。
道路交通法施行令第14条では、緊急自動車の要件として「緊急の用務のため運転するときはサイレンを鳴らし、かつ赤色の警光灯をつけなければならない(一部抜粋)」と規定されており、サイレンを鳴らすこと自体が法律で決められています。
動画の終わりには、救急車のサイレンに関して以下のように呼びかけられています。
「熊本市消防局からのお願いです。
現場に向かう救急車は出動中の事故を未然に防ぐため、通報内容に関わらずサイレンと赤色灯を使用します。
救急車のサイレン使用、緊急走行にご理解とご協力をお願いします」
この動画に対して、ユーザーからは多くの反響が寄せられており、「鳴らさないでほしいという人がいるのは驚き」「果たしてその出動は緊急なのかと思ってしまう」という声や「救急車は無料のタクシーじゃないよ」の声が寄せられました。
一方で「サイレン鳴らさないでという気持ちは分かる」「気持ちはわかるけど、これは救急隊員や周囲の人たちの安全を守るためでもある」「近所迷惑と思ったことあるけど命を救うための救急だからあれこれ言っている場合じゃない」と、サイレンを鳴らさないでという気持ちに共感する声があるものの、サイレンの重要性について再認識する声も見られました。
※ ※ ※
動画の説明欄には、動画の制作経緯について以下のようにコメントしています。
「『サイレンを鳴らさないでほしい。』
一刻も早く、かつ安全に現場に着くためには、サイレンの使用は必須です。
『夜なので家の近くになったら止めてほしい。』夜の緊急走行は昼間の何倍も危険です。
住宅街などの見通し悪いところでは、サイレンで注意喚起をしながら走行します。
熊本市消防局では、市民啓発動画を制作し、広く理解を求めることにしました」
今回の動画は、2022年11月9日に掲載されましたが、すでに1万5000回以上の再生されているなど、多くの反響を呼んでいます。
この動画を通して、救急車のサイレンの重要性の再認識が少しでも進むことが望まれます。