「重過失どころか故意」知床遊覧船事故の遺族 社長らに賠償求めて提訴

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去年、北海道・知床沖で観光船が沈没した事故をめぐり、亡くなった甲板員の遺族が今年3月、運行会社と社長に対し、1億円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしていたことがわかりました。
去年4月、北海道・知床沖で遊覧船「KAZUI」が沈没した事故では、死者・行方不明者が合わせて26人になっています。
このうち、甲板員の曽山聖さん(当時27)の遺族が今年3月、運行会社の「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、安全配慮義務違反があったなどとして、およそ1億1900万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたことがわかりました。
訴えの中で遺族側は、桂田社長の判断の誤りが事故を招いたと主張。「行かない方がいい」とする助言を無視して出航させたことは「重過失どころか、故意が認められる」としています。
一方、会社側は書面で訴えを退けるよう求めています。
この事故で、会社側の民事責任を問う訴えが明らかになるのは初めてです。

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