「コメ来年さらに値上がる」米穀店が予想 「収穫減で業者間で奪い合い」

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「令和のコメ騒動」とも言われた今年のコメの価格高騰ですが、年の瀬になっても値段は下がりません。米屋は「来年はさらに値上がる予想」と逼迫(ひっぱく)した状況を訴えています。
新米が多く出回っている今も、価格高騰は続いています。
総務省が20日に発表した家庭で消費する商品の価格動向を示す消費者物価指数で、先月のコメの価格は去年の同じ月と比べ、63.6%上昇しました。
そして、SNSにはこんな投稿もありました。
投稿したコメの卸しや販売などをしている埼玉県川越市の会社を取材しました。新米の収穫も終わり、在庫は十分あると思いきや…。
案内されたコメを保管する倉庫には、例年入り口までびっしり米が置かれているそうですが、今は半分以下になっています。
さらに、起きていたのは業者間でのコメの取り合いです。
コメの価格高騰の影響は、コメを原材料とする米粉にもジワリと忍び寄っています。
米粉はパンケーキやピザなどにも使えて、小麦アレルギーの人でも食べられるメリットがあります。
農林水産省によると、米粉の需要は5年前と比べて2倍に増え、去年は生産量を大きく上回りました。米粉の人気は高まるばかりですが、今のところコメ価格の高騰の影響は出ていません。
ただ、心配なのは来年です。
農家が作るコメを変えると、必要な米粉が確保できない可能性もあり、危機感を募らせていました。
(「グッド!モーニング」2024年12月23日放送分より)

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