アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかが14日「X」(旧ツイッター)を更新。男性が女性にAED(自動体外式除細動器)を使用するリスクについて自身の思いをつづった。
今年の1月心肺停止で倒れていた女性に毛布をかけて衣服をめくり、AEDパットを貼り付けて救命措置をとり、救急車を呼んだ男性が後日、女性の親から強制わいせつ罪で被害届けを出され、警察で事情聴取を受けたという事例があった。女性が親を説得して決着した。
また、7日には北海道で駐車場で男が体調不良でしゃがみ込んでいた女性の体を触ろうとしたとして、わいせつ未遂の疑いで逮捕された。男は介抱する際、性的な部分を触ろうとしたという。男は容疑を否認している。このニュースについて、実業家のひろゆき氏がXに「証拠もなく、証言だけで逮捕とすると、女性を助けただけで、不同意わいせつ未遂罪で逮捕される可能性がある事になる。危うきは近寄らずになるのは損でしょ。。『防犯カメラの画像がありました!』とかなるわかるけど、、」などと投稿し、改めて“AED問題”が注目されている。
この問題について猪狩は自身が脊髄損傷の事故に遭った際のことを振り返り「男性に看板の下敷き状態から助けていただき、とても感謝しています」とし、男性がリスクを恐れ、無視していたら「放置されて今生きていなかったかもしれません」とつづり「どんな議論が巻き起ころうと私は命は何より尊いし優先されるものだと思います。助けを必要としている人がいたら無条件で助ける、そんな世の中であってほしいです」と投稿した。
この意見にあるネット民は賛同する声が多数寄せられたが、一部では「介抱を装いながら性加害するオスを減らしてから言えよ」といった批判的な投稿があった。
これに猪狩は「こういうリプライを見たら『女性にAEDを使いたくない』という男性の気持ちもわかります 逆の立場なら私だって関わりたくないです。訴えられるのは誰だって嫌ですし。救命活動をした男性の人権も、命と同等に大切なものだと思います」と持論を展開。
その上で「このようなほんの一部の女性の言葉が大きく聞こえてしまい、助かる命が助からない可能性がある風潮が本当に悲しいです。通りすがりの男性に命を救われた私は、積極的に救護を行ってほしいと願う他ありません。もう遅いと言われるかもしれませんが、これからも命は何より尊く、救命活動が誰でもリスクなく行える世の中になるよう発信していきたいです。そして私も救命活動ができる人間でいたいです。車椅子に乗っていてもできることはきっとあります」と自身の決意を示している。